手の指の分析
手の指が曲がって痛みがある。
という状況です。
普通の場合は曲がった方向と反対の方向に曲げてみたくなりますが、この様になった指には、必ずある一定のパターンで変化が起こっています。
さて、それはどういう変化でしょうか?
ということを考える必要があります。
まずは、どの関節に大きな問題があるかを推察するということが一番大事です。
この場合、第2関節が腫れている訳ですが、屈曲時に外旋してしまう状態だということを分析できなければなりません。
外側に曲がってしまうために見た目が小指側に腫れているような感覚を受けるので、母指側に側屈したくなりますが、それでは問題は解決しないという観察も大事です。
常識的に考えていると指は単軸関節(一定の運動方向)なので、そう考えたくなるのも無理はありません。しかし、側屈してみて結果が伴わないという事実も受け止める必要があります。
もう一つ特徴的なのは、指の股の水かきのところに強い皮膚緊張があることです。圧痛というよりも、皮膚緊張です。皮膚緊張があるということは、縮み過ぎているか伸びすぎているかのどちらかだと思います。
通常は伸びすぎているのが普通です。
緊張は縮むという概念が殆どの人が想像していることですが、実際には伸びきっているのが普通です。
もちろん、これも捻れを伴って引っ張られるので、見掛け上、引っ張られてる方向と逆方向に引っ張ったところで意味はありません。
軽く刺激をすると、それが元に戻り、指の曲げ伸ばしが楽になる訳です。
きちんと分析すれば、別に針を打つ必要もないぐらいです。
続く・・・。
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