イメージが重要と良く言われています。
私も、それを伝えたいと思っています。
イメージと言っても情報の内容によっては、イメージするものが違ってきます。どうも、仕向けられたイメージが蔓延し、その中だけでしか判断できなくなっていることはないでしょうか?
私の治療を受けた人は、「不思議~」とか「魔法みたい」と言う人がいますが、人間の身体をより深く理解する為に、解剖学を勉強したりします。でも人と違うのは、学んで納得しないというところだろうなと思います。
学ぶというのは、人に教えられた情報です。決して自分で感じた情報ではありません。だから学ぶのは、人と共通の認識を持つ為に学ぶ訳です。腕と言わず、上腕骨の内側近位部と言った方が、より具体的に専門家同士では伝わりやすいから学ぶ訳です。それ以上でもそれ以下でもありません。
しかし、学んだことの方が現実に起こっていることより優先させられることがあります。
人がどんなに美味しいと感じる食べ物であったとしても、自分が食べて美味しいと感じるかどうかは別問題なのと同じように、感じ方は、情報によって左右されないのが普通です。しかし、感じ方まで左右されるかもしれないのが情報です。
鍼灸治療は、現在の西洋医学とは違い、どう感じるのかを最優先させます。どう感じるかを最優先しているので、曖昧で論理的ではなく、説明されても、それがその通りなのかどうかすらわからないということも多々あります。
ただ、現実的に良い方向に行くかどうかの判断はできます。当然ですが、症状に変化が起きます。
それだけで十分だとは思いませんが、現在の状態より変化が起きることは事実です。波紋のない水面に小石を投げれば、波紋が広がります。その波紋はやがて、大きなうねりとなって答えが返ってきます。
まさに今の新型コロナウィルスのように、投げられた小石が世界中に広がった訳です。悪い方向にも向かうなら良い方向にも向かうはずです。元々は小さな力ですが、身体を大きく変化させることがあります。情報だけで判断するのではなく、どう感じるのかを優先させるということが、逆に今は、とても大事なことなのかもわかりません。
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