昨日は、アフターコロナの話しをしました。
アフターコロナになったら、社会が徐々に徐々に大激変する方向に向かうと思います。変な表現の仕方ですが、直ぐには変われませんが、その方向に舵を切ったら、少しずつ進路を変えて180度転換します。
大きな船の舵と同じで、舵を切っても、直ぐには見た目が変わらないということです。今まで会社に必ず通勤しなければならなかったものがリモートワークをすることで、これぐらいの仕事なら、ワザワザ会社に通勤しなくても、リモートワークで十分じゃないの?
あとはセキュリティだけの問題やよな~。
と考えた人は多かったのではないでしょうか?
リモートワークできる内容の仕事もあれば、できない仕事もあります。
考え方を変えれば、絶対に人と人が会わなければできない仕事もあれば、会わなくてもすむ仕事もあることを一般の人が強く認識したということではないかと思います。
アフターコロナの世界では取捨選択するのが当たり前という世界になっていると思います。今はその序章です。
会わなくてもできる人が増え、AIが更に進化発展すれば、更に会わなくてもできるような仕事が、どんどんAIに置きかわっていく可能性もあります。今、重要だと思われている仕事は、10年後、どんなふうに変化していくかは全く想像もつきませんが、あきらかに世の中は、コロナで強制的に舵を切らされた状態と言えます。
若い子は、是非、今までのマニュアル化されたものを勉強するのではなく、マニュアル化できないものを学んで欲しいとなと思います。新しい技術を積極的に学ぶ機会に触れた方が絶対にいい。
それが今役に立たなくても、必ず将来に役に立つことがでてきます。
変わること、新しいことを取り入れる勇気を、持つことが新しい時代を生き抜く力になるはずです。私が、コンピューターと呼ばれるものにさわりはじめたのは、鍼灸学校を卒業して直ぐですから、35年前です。その頃は、電話がメインだった時代です。ポケベルも、一般にはあまり普及していない時代です。今の若い子なら、そんなものがあったことすら信じられないと思います。
そんな時代に、何をしようとしたかというとコンピューターにデータを集めて、すぐひける辞書を作りたいと思ったのです。今で言うグーグルのようなシステムです。
もちろん私は、そんな技術を学んだこともないし、できるとも思ってませんでした。それでもチャレンジしないではいられなかったのです。もちろん、全く役には立ちませんでしたよ。
しかし、コンピューターの限界や、欠点だけは嫌と言う程わかりました。大枚を叩いて、コンピューターを買い、わかったことは、欠点だけです。でも、その経験があるからこそ、今は、コンピューターの利点も欠点もやってない人よりよくわかります。
メールもそうでした。メールのシステムを見たのも30年ほど前です。これを見たとき、世の中は、これで激変すると思いました。実際そうなりましたよね。
その時は、誰もそんなことを言う人はいないし、そんなものがあることすら全く知らない人も多かったので、当時は、使うこともありませんでした。相手がいないのでは使えませんからね。しかし、パソコン通信を行う人が少しずつ増え、インターネットが普及し、グーグルのようなシステムがでてきました。とても便利なシステムです。
音声で会話形式に疑問を解き明かしてくれるようなシステムが今後でてくるでしょう。そうなると今の、グーグルのシステムを古さを感じるようになると思います。
そんな世の中になった時、私達は、何をすればいいでしょうか?
テクノロジーの原点回帰です。だから私は、10年以上前から電子カルテを作り、手書きに拘りました。手書きでないとカルテは書けません。そして、音声認識システムを知り、これを利用して、文章をデータ化することもできるようになってくるはずです。
デジタルなのにアナログの方式が採用され、取捨選択する時代がくると思っています。その方が医療のカルテは絶対に効率がいい。必要なデータだけデジタルにした方が絶対に記録しやすい。スピードが大事な現場で、デジタル的な入力は論外だと思ってます。
アフターコロナで、テクノロジーがもっと進化すれば、何かを思っただけで、記述できるようなテクノロジーがでてくるかもわかりません。
きっとそうなれば、様々な仕事が徐々になくなってくるでしょう。激変というのは、長いスパンで変化してくるのですが、後戻りはできません。あきらかに、大きな船の舵は切られたのだと思います。
しかし、今の若い子達は、この時代を生き抜く為に必要なことがあります。それは、新しいものをどんどん受け入れ、それを活用しつつ、何が必要で、何が必要でないかを、しっかり見極める技術力をもって欲しいと思っています。新しいものが良いのではなく、取捨選択する力です。その為には沢山の失敗をしなければなりません。
失敗を恐れては何も前にすすみません。
AIが発展し、医療も医師が必要なくなってきたらと考えたらどうでしょう?
医療は崩壊するどころか、もっともっと発展すると私は思います。それで医者はなくなるでしょうか?
なくならないと思います。しかし、今のような医療体制が続くとは絶対に思いません。
人間にしかできない医療がもっともっと盛んになると思います。人間にしかできない。会わなければできない医療が、もっともっと進化し、ケアすることができるようになってくると思います。
そうなった時、人間にできることは、感覚を用いた医療です。「体感する医療」は、間違いなく進化するのではないかと私は思っています。
そして、鍼灸の仕事は、医療分野にもっともっと貢献するはずです。しかし、今の体勢のような鍼灸治療が残るとは私は思いません。感覚を使わなければできないような鍼灸治療がでてくるのは、時間の問題だと思います。今回のコロナウィルスは、それを表面化させたものになった気がします。
今の若い子が、そんな技術を持って、医療に貢献できるようになるには、新しい発想をする必要があり、感覚を鍛える努力をするべきだと私は思っています。だからこそ、鍼灸の形を変え、新しいチャレンジをする必要があるのです。
その考えの一つになればと思っています。そういう話しを少しずつしていこうと思っています。進化したものを受け入れるのは、難しいとは思いますが、絶対にアフターコロナの時代は、そのスピードが著しく早くなると思います。
何をすべきか?
一緒に考えていきましょう。
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