オンラインセミナーを終えて

昨日は、学生たちと一緒に小さく、ゆっくり、正確に動かす身体の使い方と、その効果を一緒に体験しました。 

オンライン越しでも伝えたいことは伝わります。もちろん手をとって教えることはできませんが、画面越しに動きを確認しながら、伝えることができました。

その中でも足底筋膜炎の子は、首と顎の問題だということを理解してくれたと思います。首と顎の問題が解決すると症状が改善されるパターンでした。他にも突き指をした指の問題や股関節、腰、足首捻挫等の問題にも一緒に取り組みました。

しかし、それは小さな動きの理解を深める第一歩です。

静止することの重要さを説明するのは学生にとって少し苦痛だったかも分かりませんが、自分のことを内観するとても良い機会になったのではないかと思います。 嬉しかったのは、普段ほとんど喋らないという生徒が自分から質問をしてきて、身体の相談を受けたことです。きっとかなり勇気を出して質問してくれたのだと思います。彼の気持ちの中で一歩前に踏み出したように思います。

その小さな一歩が後々に大きな出来事になるんです。まさしく小さな動きです。

オンライン上だとわずかなことも、伝わりにくい部分があるのですが、逆に自分の意思で行わなければならないので、内観の状態が実際より高まります。 

実際に教えられないのは不自由です。しかし、不自由だからこそ伝わるものが一杯あるのだと確信しました。

今は不自由を感じている人がたくさんいると思いますが、その不自由な環境では逆に自由を感じる内観する世界があります。

自由にできることだけが良いことではなく、不自由と自由というのは、意識の差が大きく出るのではないかと思います。 無責任な自由は本当の自由ではありません。責任のある不自由は自由なのかも分かりませんよ。 

不自由な、世界の中で文句を言わず、このような取り組みをされている方が新しい世界を開拓していくのではないかと思います。何でもやってみないとわからないことがたくさんあります。  

簡単そうで難しいことも沢山あり、見ているだけではわからない。

見ただけで、頭の中の想像で批判したり、評価したりするのは本当に無責任な自由なのではないかと思います。 

そんなことを強く感じながら、オンラインセミナーを終えました。 

このオンラインセミナーを開催させてもらえたのは、生徒達といつもセッションをしている冨樫さんがいなければできませんでしたし、それを許可して頂いた先生、そして親御さんが承諾してくださらなかったら、絶対にできないことでした。

本当に心から感謝致します。

ありがとうございました。