何を基準にするか?

何を基準にしたら良いのか? 


鍼灸治療を 最初に学んだ時に 一番考えたのは、 どの状態が良い状態で、どの状態が悪い状態なのかを明確にしなければ、どんな治療の効果の判定ができないと思ったことでした。しかし、本を読んでみても、この基準が曖昧でした。 まずはあきらかな正常と、あきらかな異常を認識する必要があると思います。そこから細かく分類していかなければ、何もわからないはずです。


腹診をする時の基準として書いてあったのは、赤ちゃんのお腹を触った時のような感覚というふうに表現されていました。赤ちゃんのおなかといわれても身近に赤ちゃんがいなかったので、どんな感覚なのかは、想像するしかありませんでした。  


脈診も自分の脈を毎日みるようにしていたのですが、さすがに当時の私には同じような脈にしか思えません。これでは本を読んでいても何の役にも立たないのではないかと正直思いました。 


東洋医学の一番の問題点は、このような大前提がしっかりしていないということです。それでは、絶対にうまくなるはずがないですよね。それは、今でも思いますし、ベテランの先生も、そこがかなり曖昧です。曖昧なまま教えるから、余計に混乱してうまくならない人もいるのではないかと思います。


 この問題を解決してくれるような師匠はいなかったし、学校の先生に聞いてもわかりませんでした。 このままだと、痛いところに鍼を打つというような対処療法に自然になっていくのだろうと思いました。だから志を持って鍼灸の道にすすんでも結局は、対処療法しかできなかったというパターンが多いのではないかと思います。  


基準なしに独学で上手くなるためには、途方もない経験を積む必要があると思っています。これではさすがに継続して学習することは不可能だろうなとも感じました。 

鍼灸治療は、感覚が命です。だからこそ、感覚の基準を作らなければ前に進むことはできないと思いました。 感覚の科学ですからね。


それではどうすれば良いのか?

ベテランの方も、初心にかえって、この問題点を探ってみませんか?


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