五十肩は、様々なことを教えてくれます。

犯人捜しをして、何が悪いと決めたい気持ちは誰しもあります。

でも、原因は一つではなく複数あります。


左肩の痛み、いわゆる五十肩の状態で夜間痛もある方でしたが、一回調整すると夜間痛はなくなりました。夜は寝られるようになったようです。寝られると体力の回復度が違うので治りやすくなります。夜間痛が治らないとどうしても長引きます。


よく観察すると頸椎7番の神経が出るところの問題がありました。

ここから鎖骨を通って、肩甲骨の方にも異常があり、肩関節の前側の炎症が起こったと考えると考えやすいと思います。

それ以外にも右手首、左手母指、手の舟状骨、左足の距骨前外側から足小指にも影響がでています。それと鼻にも影響がでているので、呼吸器系統にも問題がありました。


よく話しを聞いてみると右手首の橈骨骨折をしていて、それをかばっていて左肩に痛みが出てきたそうです。

そうなると右手首は原因だと思いたくなります。

しかし、右手首は原因にはなってませんでした。右手首の反応は左首の反応がなくなると、なくなっていたからです。原因には常に優先順位があります。


肩の痛みは、かなり複合的に来ます。五十肩というぐらいですから五十箇所の圧痛があると言われているので、原因が一つであるはずがありません。

患側である左手の母指を刺激すると可動域はあがりました。可動域があがったから治ってきたとは私は思いません。次ぎ来た時に、これらの圧痛がなくなっているか減弱していれば、例え痛みがなくなっていなくても良くなったと確信できます。患者さんは痛いことしか思わないので、治ってないと言う印象を受けます。もちろん、治ってはないのですが、良い方向に来ていると言えます。


原因は突っつきあいをします。最初は手首だったものが首に行って、足に行く、そこから、また手首に影響して手首の腫れも起こるという悪循環ができているのです。この悪循環がなくなってこそ、良くなる方向にいく訳です。


どんな症状であっても原因を一つだと考えていると問題を余計に複雑にし解決を遅らせます。

本当の原因は複数あります。

まさに、政治と一緒で、政府が行う政策だけでは解決しない問題が一杯あります。そこで政権批判をして問題が解決したことはありません。一つ良い政策をしたとしても、それによる弊害が必ずでるからです。そして民衆には見えない力が働いていることが多々あります。一部だけを切り取って良い悪いと言っても仕方がありません。


身体の反応を探っていると、この現象と全く同じだなとわかるようになってきます。

政治家の献金やお金に関することをとやかく言う人がいますが、税金を誤魔化していたり、払っていなかったりする人は、金額が違うだけの話しで、献金まみれの政治家と全く同じだということに気づきません。税金は、見解の相違という問題もあるので、一概には言えませんが、そういう指摘を受け脱税とレッテルを貼られると政治家はニュースになります。しかし庶民は余程でない限りニュースにはなりません。そんなリスクを背負ってでも政治家になろうとするのは、余程、国の為と思っているか全く目先しか見えない人のどちらかでしょう。


全てのものは、目に見えるものと目に見えないものがあります。


単純な考えでは、部分しか捉えられません。

もっと全体的にみる必要があります。

原因がないと言っている訳ではありません。原因は複数あるので、生きている以上、それを完全に消し去ることは不可能だということです。


御薗治療院

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