カラオケで音程や抑揚をはかって点数を出す機会があると思います。
それを様々な人が歌って得点を競うテレビ番組をやっていました。
ある時、葛城ユキと言う歌手がボヘミアンと言う自分の持ち歌を歌っていたのです。普通に熱唱していましたが、得点は想像よりかなり低いものでした。
音程や抑揚が譜面通りではなかったのです。譜面通りに歌った人は葛城ユキよりも高得点でした。それでは譜面通りに歌った人の方が歌唱力があるのか?
という問題が思い込みの問題です。
私達世代は、当時の有線であったり、テレビやラジオから流れる葛城ユキの声を耳にしていました。きっと歌唱力があると言う歌手の一人だと一般的には思われていたはずです。それでも音程を結構外しているわけです。
譜面通りには歌っていないということだろうと思います。 それでも人は葛城ユキの歌の方が聞きたいと思うのではないかと思います。
もちろん耳の聞こえ方にも色々あるので、音を外しているということで、聞くに耐えないという酷評をする人もあるかもしれません。 本当のことと、そうでないことというのは、このような人の思い込みによって成り立っているのです。
真実が良いのではありません。これは、地球上なら物体が上から下に落ちるという物理原則と同じぐらい真実です。真実は研究者の中だけで真実なのであって、多くの人にとっては、真実からはかけ離れているということです。
それが人間社会の構造なんだろうなと思います。そんなことを言うと、社会構造のことを詳しくのべて、こうこうこうだからと説明する人がいるかもわかりません。そんな人が、いくら真実を語っても、誰も見向きもしません。人に受け入れられなければ真実ではないと思われてしまう訳です。
これはホントに不思議な現象ですが事実です。
それをどう捉えるのか?
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