自然治癒力と言いますが、何もしなくても身体は自動的に修復します。
小さな傷は何もしなくても勝手に治ります。
大きな傷の場合は補助が必要ですが、補助をしたところで、あくまでも補助なので、補助=治癒ではありません。誰しもわかっていることですが、どれだけ手厚い補助をしても、最終的には自分で勝手に治る能力に任せなければなりません。傷の治りの早い人、遅い人があるのは、治ろうとする能力の差と言えると思います。
認識の話しをしましたが、「今」どうなっているのかに気づかないと自然治癒力を働かせることはできません。傷をしていて処置もしたのに、無理やり傷口を開くように力をかければ治らないのは誰が考えてもわかることだと思います。しかし、傷しているから全く動かしてはいけないという考えは本当に愚かだと思います。動かさなければ修復する為の能力が完全に落ちます。
捻挫をして腱が損傷しても、できるだけ動かすようにしていると早く治ってきます。アメリカのトレーナーの最新の理論はそうみたいです。私が何十年も前から言っていることですし、それを臨床で証明してきましたが、やっとそういうことを言うようになってきたようです。
ただ、この方法で大事なことは認識です。どれぐらい動かせば良いのかというのは、個人差があり、それぞれが違う見解をもっていると思いますし、各人によって違います。それを見分ける能力があるかどうかが大きな問題になってくるので、早く動かすというのは、競技者の認識が一番重要になってきます。
それができないなら動かさない方が良いのではないかとさえ思います。認識しながら動かすというのは、どんな痛みに対しても重要です。
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