昨日は、スポーツも日常生活が重要だと書いてみましたが、普通は何の意識もなく日常生活を行っています。しかし、それは本当でしょうか?
これに注意を向けていないと運動の本質が分からないのではないかと思います。 これに気づくと指を動かすのも運動であり、顏を左向けるのもかなり高度な運動だとわかります。
何気なくできてしまうから気づかない運動こそ重要なのです。 これを理解できる人と理解できない人では大きな違いがあります。
例えば、右足からズボンを履く癖のある人と、左足から履く癖のある人がいます。座ったままでも同じ足から無意識に出してしまうということに気づいてみてください。
これは単なる癖だと思っているかも分かりませんが、右足からズボンを履く「癖」のある人が、左足から履いてみてください。かなり不具合があるのに気がつくと思います。
座って履いた状態でも同じです。あまりにも何気ないことなので、見過ごしていたはずです。こういう細かい動きが一番大事なのです。 右足からズボンを履く癖のある人が、わざと左足から履いてみてください。すると、左足は難なく履けると思います。しかし、右足をズボンに入れようと思った時にバランスを崩してしまいます。
右足は膝を外に開いて、膝が真っ直ぐには上がらないということもあります。 右足からズボンを履いた時の左足はスムーズなのに、これを逆にしてみると全くできないということも多々あります。
この状態は正常でしょうか?
体の歪みのあるという言い方をする人もいるかも分かりませんが、 そんなことを考える前に、この状態は本当に正常だろうかと考えてみてください。 右はできるのに左はできない。
もちろん、人間には利き手というのがありますから、得手の良い方が楽な動作はができるのは間違いありません。しかし、やってみるとあまりにも出来ないことに気づきます。
それで良いのでしょうか?
利き足だからという説明だけで納得してしまうのは不公平です。
そう考えてみることから始めなければなりません。
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