2年前の骨折

サッカーをやっている子が2年前に足首を骨折した後、痛みが残っていて、ふくらはぎも痛みがあるということで来院しました。


原因を探ってみると、前頭筋というおでこにある筋肉が関係していました。 場所としては、かなり遠位部にありますが、足の痛みで思うようにサッカーができない焦りからも前頭筋の緊張が起こり悪循環になっているとも考えられます。脳神経の影響もあるかもわかりませんが、それは不明です。


前頭筋部には局所経気が存在し、この経気は間接的に足首に影響を与えています。 それを証明する為に患側の前頭部に手を当ててもらうと、足首の緊張がゆるみ、アキレス腱の緊張もなくなります。 

この状態は、おでこにある局所経気(治標経気)が足首にある局所経気(標的経気)に影響を与えているということになります。

標的である足首の局所経気は、治標経気である前頭筋から影響を受けて緊張しているので、この関係を断ち切らないと良くならないということです。 


治本経気や局所経気は意識されることが多いですが、これらの経気とは全く異なるアプローチが必要です。それなので治標経気は全く意識されないことが多く、謎につつまれていると思います。遠位部からアプローチをする場合、治標経気なのか、局所経気なのかを判定しないと正しく整理がつきません。


何故、謎に包まれていると思われるかというと直接つながっている訳ではないからです。

この前頭筋の影響は経絡のように縦方向に流れるようにつながりがあるのではなく、メンタル界層を通って、体外に流れ込み、足首にだけ影響しています。大腿部には全く影響していないので、下腿後側から足首周囲にだけ影響しているということです。 

身体の中を通る経路ではなく、一度体外に出てから他の部位に直接影響するというつながりがあるということです。


この調整を2回程すると、2年間の痛みは、ほぼなくなったようです。 


治標経気は、単体で考えれば局所経気ですが、つながりを診ていくと、治標経気であり、標的になるのが標的経気という局所経気です。とてもややこしいですが、このような考えをもって調整しないとうまくいきません。前頭筋部も足首も同じ局所経気ですが、つながりがあるので単なる局所経気ではないということです。


ファシアのような、筋肉や筋膜のつながりではなく、単体で存在するように見えるのですが、実際は、単体同士が全く想像もしないような経路を通って他に影響を与えているということです。 


御薗治療院

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