プラシーボとは2


このような現象があるからこそ、プラシーボが非科学的とは言えないと言うことです。

逆にプラシーボを非科学的とすることの方が非科学的なんじゃないかとさえ私は思っています。 実際の臨床試験で疑似薬であっても作用だけではなく副作用も出る訳です。


だからこそ、二重盲検をし、疑似薬との差を調査する訳です。そうすることで薬の持つ物質としての効果が明確になってきます。それに異論はありませんし間違いないと思います。しかし、疑似薬が成分以外の効果や作用があると認めているからこそ、二重盲検をしているのだと解釈できます。 


二重盲検で有意差がハッキリしないということは良くあると思うのですが、そもそも何の作用もないはずの疑似薬です。薬が物質としての作用だけなら、どんな薬であっても圧倒的に差がつくはずなのですが、そうならない事自体摩訶不思議です。

疑似薬は、あきらかに情報によって身体が変化するということを証明しているようなものです。 


毒を持たせていたら、その人が死んだり体調が悪くなったりするとは私は考えていません。しかし、セッティングによっては、それも可能かもわかりません。

目隠しして、これは熱い鉄の棒だと真剣に思わせると、本当にヤケドをするということがある訳ですから、セッティング次第で、その物質が持つ作用以上にプラシーボは成立すると思います。


そこがプラシーボのもっとも凄まじいところと、その作用に驚くところです。 だからこそプラシーボだと馬鹿にせず、プラシーボを発動する条件を明確にしていく必要があるのではないかと思います。 セッティングをしっかり行うことでプラシーボの作用を最大限にする可能性はありえます。その研究をした方がよっぽど臨床には役立つはずです。 


これから物質医学から物質を超えた医学への研究の道もひらいていって欲しいなという願いも込めて、日々研究しています。


御薗治療院

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