トポロジー的発想と東洋医学


他と個をわける考え方の中にも見方を変えるという発想の転換という方法があります。 


人間が筒状の存在であると言うのはよく言われる話しです。皮膚は、消化器官とつながっているのでドーナツ状になっていると考えられます。それが縦方向に長くなっているので筒と考える考え方です。 こういう考え方はトポロジー的な考えですが、あくまでも、それは人間の目を少し変化させただけの話しです。全体とは似て非なるものです。この考え方では全体とは言えません。


見る側が人間の場合であり他と個をわけた考えです。これは見る側が少し見方を変えた段階の話しなので全体とは違います。

東洋医学の見方は、かなりこれに似ています。 人の身体を陰陽という二つにわけて考えたりするのは、複雑な構造をしている人間の身体をごく単純な構造にしてみることから起こった発想です。 


わけかたは様々で5つにわけたて五行、4つにわけた四象等々分解して単純なモデルにすることによって把握しやすい形に置き直すということです。 

以前も書きましたが、ミリ単位を尋にするのと同じような考え方になると思います。 西洋医学のように他と個を完璧にわけて詳細な形にして物事を解決する方法もあれば、この方法のように単純な形にモデル化して問題を解決する方法です。


どちらが正しいではなく、どちらが今、その人の状況に対して正しい選択なのかを見極める為の材料なので、どちらが正解というのはそもそもない訳です。

それをどちらかだけが正しい選択だと議論すること自体ナンセンスだということです。

他と個をわけて考え、詳細に見すぎると、何が問題なのかが明確でなくなってくることがあります。これは西洋医学における大きな問題点です。


約に単純にモデル化したものは、概算は得意ですが、あくまで尋の考え方なので、正確さは除外されてしまいます。概算しつつ、詳細にするというのが必要なのだと思いますが、傾向としては詳細になりすぎ、単純に物事を考えられなくなってしまっているのが非常に残念です。

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