外反母趾の痛みは足だけの問題ではありません。外反母趾の痛みはおいておいて、体幹の動きや圧痛を確認していくと見えてくるものが違います。
上半身(上肢や頭部を含む)の動きも片寄った動きを示します。足は足だけ、手は手だけ、腰は腰だけという考えは古い考えです。筋膜でつながっていると言う理論もありますが、もっともっと複雑につながっているようにしか見えません。そして個人的に違います。
肩甲骨の動きや上肢の動き一つとってみても、特長的であり、圧痛の出方にはパターンや意味があります。右足の痛みがあっても左肩甲骨が動きにくく、左側の肩から左首の圧痛にもつながっています。この方の場合、横隔膜周囲の異常があり、そこで左右が逆転しています。いわゆる胸脇苦満があり、左後頭部から前頭にかけて熱感があります。つまり左頭部が上気しているということになります。
しかし、単に逆転している訳ではなく、左が緩めば右がハッキリしてくるというパターンです。
左右の異常は、横隔膜周囲の狭い範囲で起こっているということです。よく患者さんが両肩が凝るとか両肩が痛いという表現をしますが、よくよく話しを聞くと、両方ではなく、どちらか一方が強い痛みがあり、それに伴って起こる痛みが反対側に出ているのが確認できます。だから片側だけ調整すると、ダミーの痛みは消えていきます。
当然、内臓や骨にも異常反応がでてきます。これらを効率良く改善させるように工夫していくと、僅かな刺激で最大の効果が出るということです。
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