雨が降る梅雨時の季節になると、体が重くなったり頭痛がしたり、めまいがしたりすることがあります。このような症状に悩まされてる人も多いのではないかと思います。
それ以外にも、立ちくらみや車酔いしやすい、悪心、嘔吐などの症状も水滞の症状の一部と言えます。 症状を診て、それに対して漢方薬を処方するのだと思いますが、その漢方薬が合うか合わないかを予測するのはなかなか難しいものです。
明らかに足にむくみがあるのにも関わらず、水滞に関する漢方薬が適用にならないということもあります。実は目標にしているものが足のむくみである場合、水滞の漢方薬が適用にならないということがあるようです。
足のむくみを目標にしても水滞の漢方薬は適応にならないのですが、下腹部を目標にすると猪苓湯と言う漢方薬が適用になった例がありました。足の先の浮腫みはかなり酷い状態ですが、足先には水の異常はないのです。
つまり、水滞の反応は、下腹部にのみあって、足先にはないということがいえる訳です。水滞のある場所によって適用する漢方薬は違うのではないかと考えられます。
ということは、どの部位に水滞が存在しているのかを明確にするということが大事なのではないかと思います。 猪苓湯は、排尿トラブルに用いられる漢方薬ですが排尿困難のような症状は全くなくても使えるようです。
このように異常部位を目標にした場合と全体として水の流れという考え方では適応が全く違ってくるということが起こります。不思議な話かもわかりませんが事実だろうと思います。 こういう現象があることからも単純な問診だけでは良い結果を得られないということになるのだろうと思います。
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