不安と恐怖

不安神経症という病名がありますが、不安は漠然としたもので、恐怖は何が不安かハッキリしているものということです。


先端恐怖症や閉所恐怖症も何が不なのかが明確にわかっています。また誰しもそういう恐怖はあります。多いか少ないかの違いだと思います。

私も高いところは嫌いですが、恐怖症という程ではありません。誰しも高いところは足がすくみますので同じような経験をしていると思います。 


問題は、何が不安なのかがわからない。漠然と不安があるという状態です。しかし、考えてみれば生物学的にも不安はあって当たり前なので、不安がない人は逆におかしいのだと理解することが大事です。 

いわゆる頭のいっている人ということなんだろうなと思います。しかし、不安も過ぎれば症状になってしまいますが、それは身体のどこかに機能的な異常が起こっている事が多いようです。


器質的に異常がある訳ではないので検査をしてもわかりません。瘀血の話しをしましたが、情緒不安定の方も首や顎に部分的な瘀血反応があったりします。

かなり限定的なのでわかりづらいこともあります。瘀血は水滞や気滞より範囲が部分的なので見つけにくい場合も多いと言えます。 


情緒不安定の人は他に責任を転嫁することが多いので、自分自身の不安を他になすりつけることが多くなります。社会が悪いとか、他人が悪いとキッパリと言いきってしまうことで自分自身の情緒を保っていることも多いようです。 

どちらにしても不安は不安なので、それを認めてつきあうしかありません。できるだけ身体のバランスをとりつつ不安を乗り切ることが大事だなと思います。 


自分以外の他に問題があると強く思い始めたら注意が必要だなと思います。そう思っているうちは不安は取り除かれないので、ゆっくり思考することが大事です。思考だけではなく、身体もゆっくり、正確に動かそうとするだけで、案外不安がなくなったりしてきます。
せかせかと動いてしまう人に多いので、普段からゆっくり動かすことを努めると不安もなくなってきます。 

御薗治療院

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