最近、中医学の概念を使って、身体の反応を調べています。 間違っている可能性もありますが、色々と面白いことがわかってきました。 今までの話しは、いかに思考が身体に影響するかという話しを書いてきましたが、それでは実践でどうすれば良いのかということを少しずつ書いてみようと思います。
「気」は全ての動力源となる重要なものです。その作用をわけると
1.推動作用
2.温煦作用
3.防御作用
4.固摂作用
5.栄養作用
6.気化作用
という6種類があると言われています。中医学的解釈だなぁ~とつくづく思います。
ただ、この理論を見ていると「気」の作用を細かく分類するということが目的になっているような気がします。
あくまでも問診の過程での説明であって、後付けの連想ゲームをする為の材料になっているように思えてなりません。
本来「気」は全身に充満しているはずです。もちろん、これらの作用も全身に滞りなく起こっているはずです。全身のどの場所もこれらの作用が弱っていてはならないということです。
つまり弱っている場所や、その深度があらかじめわかれば、かなり積極的なアプローチができる可能性があるということです。
尿漏れをする人は固摂作用が弱っているからという説明ができても、その固摂作用が何故弱ったのか、どの場所で弱ったのかはあまり書かれていません。また固摂作用以外の作用も無関係ではありませんし、全体的なのか、部分的なのかも考慮した方がより具体的になります。
最終的に、どうすれば、その作用を正常化できるのかという質問には明確な回答はありません。
例えば、その人の尿漏れが股関節や大腿部の骨の影響によって起こっているということがわかれば、その部分を刺激することで正常に近づけられるのかがわかるようになってくるはずです。
考え方一つで、より詳細な経験が積み上がっていく訳です。言葉だけわかっていても臨床では何の意味もありません。 尿漏れ=固摂作用ではなく、他の作用も関係し固摂作用が部分的に弱って尿漏れとなったと考える方が自然です。
異常部位や深さを考えれば、更に詳しい情報を得られる可能性があります。
今までのブログの記事を読んでもらうとわかりますが、患者さんに対して思いを巡らせるということは、その人に思いのエネルギーを与えるということです。そしてそれに対する反射を分析することで状態を詳しく分析することが可能となる訳です。
その情報を集めることで、その人にとってのより詳細な情報を得ることができるということになると思います。
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