パーキンソン病という名前の病気があります。
学校でも習った疾患でとても有名な病気なんです。
しかし、学校で習った特長的な症状の人ってあんまり見たことがないのです。
もちろんパーキンソン症候群という形で表現されるように何処からがパーキンソンで何処からがパーキンソンでない。
という明確な診断ってないのです。
前回観察した時から1年近くたっていて、あきらかに歩行が変わったな。
と思った方がいました。
もしかしてホントにパーキンソン?
って思う程に以前とは違っていました。
しかし、蓋を開けてみると抹消の緊張からくる腰痛姿勢だったみたいです。
本人も腰の痛みを訴えていました。
足の調整を少し行ったら腰の痛みもとれて「ああ~いたない~」「楽に歩ける」
と連呼してました。
身体も伸びて動けるようになってます。
そもそもパーキンソン病とは
パーキンソン病では、脳幹に属する中脳の「黒質(こくしつ)」と、
大脳の大脳基底核(だいのうきていかく)にある「線条体(せんじょうたい)」
に異常が起こって起こる病気です。
その周囲の脳の情報伝達量が減少することが問題になる病気です。
姿勢の維持や運動の速度調節がうまく行えなくなります。
黒質でつくられるドパミンの量が正常な人の20%以下まで低下すると、
パーキンソン病の症状が現れるといわれています。
しかし、よく調べてみるとまだまだ脳のことはキチンとわかっていません。
よくわかっていないのですが症状を見て総合的に判断するみたいです。
中にはホントにそうなん?
それでそんなに薬のんでんの?
って思うような人も多く見られます。
姿勢維持や運動速度の調整って他の原因でも起こらないの?
って考えてます。
脳の機能がまだまだわかっていないというのは脳と同じような作用をする器官が
脳以外にもあるからじゃないかと思っています。
その典型的なものは皮膚です。
皮膚感覚の異常がそういう症状を引き起こしていると考えた方が辻褄があうような
症例も多いように思います。
脳にばかり焦点をあてているので余計にわからなくなっているんじゃないか?
だから専門家でも見分けがつきにくいのではないかと思います。
とにかくその人の症状を改善させることが目的ですからね。
構造がわかっていないものについて論理的にとやかく言ってもはじまりません。
論理的に構造がわかっているような疾患でさえも様々な症状を引き起こします。
なかなか頭で理解しているようなパターンにはなりにくいのが現実です。
当然といえば当然ですよね。
だからエビデンスで割り切ろうと思ったらとんでもない医療になってしまう訳です。
エビ固め医療ですね。
ヘルスリテラシーと言いますが、それはもっともっと視野を広げないと本当のヘルスリテラシにはなりません。
現場に身を置いていればわかることだと思うのですが・・・。
0コメント