勉強会の参加者で夢分流のことを聞いてきた方があったのでそれならということで夢分流を説明してみました。
今日は専門的な内容ですね
夢分流の図ってこんな図です。
これはお腹の図です。
心って書いてあるところが、みぞおちあたりのところですね。
この方法は日本独自の方法と言われている針術です。
大きな針を木槌でトントンと叩いて刺激する。
大きな針っていうと強刺激のように思いますが、刺さずに振動を与えただけだったのではないかと思います。
しかもお腹を刺激する方法です。
たぶん、そんな方法は中国にもないはずです。
針術の方法にも数種類の方法があります。
・火曳きの針
・勝ち累きの針
・負け曳きの針
・相い引きの針
まあ針の打ち方ですよね。
邪をうまく制する戦法のような考え方だったのではないかと想像します。
これは、どんな刺激をどういう狙いでどこにするのか?
ということだったのではないかと思います。
それさえわかっていれば夢分流を使った治療は簡単です。
というかそれがわかっていないと駄目なんです。
デモに出てもらった方は、右肝の瀉法と左心の補法が優位でした。
普通は補法から入りますが、この場合は瀉法が優位です。
鍼灸の法則からは外れますが、瀉法を先にしないと駄目な例でした。
それを数秒で見つけ、処置は二箇所です。
右肝と左心(心は中心にありますが左寄りに反応はありました)
一箇所1秒ぐらいですから10秒ぐらいで処置できました。
それ以外は確認作業ですね。
一日100人以上診たと言われていますから、それぐらいの治療時間でないと診れませんからね。
古典を紐解く場合、やり方がどうとか色々と言われます。
しかし、時間も含めて完全に再現しないと再現したとは言い難い。
久しぶりにやってみても十分効果ありましたね。
大事なことは古典を忠実に再現しようとすることではなく、効果を出すことです。
ここがとても重要なのに古典に書いてあることに翻弄されてしまっています。
これでは本末転倒です。
もちろん、お腹は出してもらわないですし、針も刺入はしてません。
それだけで身体が激変します。
そんなこと書いたら嘘でしょ。
似非医学でしょ。
と言われますが、事実だから仕方がない。
東洋医学はやり方じゃ~ないんです。思想であり哲学であり物理なんですよ~。
それをわかってないから効果を出せない似非医学と言われる訳です。
ちなみにこの方法を考案したのはお坊さんで、御薗夢分斎といいます。
御薗治療院の名前の由来になった方なんです。
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