虚と実?

今まで書いたように東洋医学には虚と実という考え方があります。

陰と陽、表と裏、虚と実、寒熱

これらの相反する二極化された考え方で身体を推し量ろうというのが東洋医学です。

数学で言えば二進法みたいなものですね。

つまり0と1です。

だから虚と実には意味がない。

私はそう考えます。

何に対して虚なのか?

何に対して実なのか?


これがわからないと何の意味もない。

つまり何かを基準にして虚ということが言えるし実ということも言えます。

それなのにこの人は虚の体質だ!!

というのです。

それは誰に対して虚なのですか?

何に対して虚なのかがわからず言う訳です。

きっとその人が知っている誰かと比べて虚だと言っているのだとは思います。

つまりその人の範疇(経験や知識)の中で虚実を決めてしまっています。

その人の基準で言っているだけなので他の人が見ると虚だとは判定できなかったりする訳です。


ここが東洋医学の面白いところであり難解なところなんですよね。

だから穴にも経絡にも何の意味もない。

なんて書いたら東洋医学をやっている人に怒られるかもわかりませんが事実なんです。


何故なら誰も経絡を見たことがない。

穴も見たことない。

わかったとしてもそれを万人に見せることはできない。

そして事象によって変化する。

相対的に変化するから一部分を捉えても、それを証拠にはできない。

人の身体をちゃんと触って観察しているとそういうことが自然にわかります。

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