確定の話しを見て自分はなんて自分で決めないで生きているんだろう。
っていうことに気づいたと来院してくれた患者さんがいました。
確定の話しに共感した人は人知れず多かったように思います。
情報がありすぎて自分で物事を決めれなくなってしまっています。
何パーセントの確率で良くなるからこの治療がエビデンス的に正しい。
エビデンスが確率されていない治療法は怪しい。
テレビでこんな症状のことを言っていたけど自分に思い当たる節がある等々・・・。
これだけで物事を決めるともの凄く悲しい結論になってしまうと思うんですよ。
自分の人生を確率に委ねてしまう。
その確率ってホントに自分に合うかどうかはやっぱりわからない。
現場を知らない人は言います。
この治療法なら何パーセントの確率で良くなる可能性があるので正しいから受けなさい。
っていうのは外からの論理なんですよね。
いざ自分が病気になって実際にその通りにやってみるとその確率どおりにいかない。
そしてそれに伴う副産物で苦しめられることもある。
標準的な治療が絶対で標準的でない治療は悪
みたいに言う人もいます。
新興宗教みたいなんですよね。
現場では同じ薬でも作用が人によって微妙に違うのを肌で感じているはずですし、それを感じとるのが現場ですからね。
わかっていても標準から逃れられない人もいますが・・・。
それがチーム医療っていうそうです。
その人達が言うように標準治療が絶対ならなぜ標準治療で良くならない人がいるんですか?
そんな人になったらどこにいけばいい?
標準が正しくて間違いがないのなら何故治らない。
それを考えないと個体差ということは理解できません。
一般の人は本に書いてあったからとかインターネットでそれを読んだからとか・・・。
医学の知識があるからとか・・・。
現場の理論はそんな単純なものじゃないはずです。
もっともっと違う問題が山のようにある。
同じ治療法をしても同じではない。
そういうことが現場では沢山起こっている訳です。
現実を知らないネットの記事とか見ていると無責任な人が無責任なことを一杯書いてますよね。
悲しいな~って思ったりすることがあります。
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