私の剣道は五十を過ぎてから本当の修行に入った。
心で剣道しようとしたからである。
六十歳になると足腰が弱くなる。
この弱さを補うのは心である。
心を働かせて弱点を強くするように努めた。
七十歳になると身体全体が弱くなる。
こんどは心を動かさない修行をした。
心が動かなくなれば相手の心がこちらの鏡に映ってくる。
心を静かに動かさないように努めた。
八十歳になると心は動かなくなった。
だが時々雑念が入る。
心の中に雑念を入れないように修行している。
日本人がいかに心という言葉を大切にしたかがよくわかりますよね。
昭和の剣豪と言われた方で80歳になっても十分な戦闘能力を持っていたということですね。
心ってなに?
そう思いますよね。
言葉で解釈しようとしても言葉になりません。
心で感じる治療ができれば相手の心がこちらの鏡に映ってくる。
というのを実感しながら治療できるようになると思います。
こんな方が日本にはいた訳です。
真似すればいい。
頭で考えるからそんな真似できないと思う。
頭で考えず真似すればいい。
ただそれだけなんだと思います。
そうすると実感がわいてくる。
その声に従うしかない訳です。
自分を中心に考えると若い時のようにねじ伏せたくなります。
体力がないからそれができない。
だったらねじ伏せない練習をすればいい。
それは弱い自分と共にあればいい。
弱い自分を認めてあげればいい。
まずはそこからはじまるのかも・・・。
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