母指の構造

力を抜く練習の前に手の関節の解剖図をご覧下さい。

異常な関節は関節が硬くなっているので力を容易に抜けません。

腱鞘炎の人の手はひろがりにくく伸展しにくくなります。

伸展とは手の甲側に伸ばす動きです。

図を見てください。

母指の根本は皮膚の途切れるところではありません。

手首に近いところが根本です。

腱鞘炎の人は手首の根本が伸びずに図の青色の部分、中手指節関節からしか伸びません。

手首の根本は全く伸展できない状態になっています。

手根中手骨関節は屈曲（手の平側に曲がる）して固定されてしまっているので中手指節関節ばかりを動かしてしまいます。

これが癖です。

これでは絶対に手を正しく使うことはできません。

癖とは恐ろしいもので自分では全く気づきません。

長年使っていて痛みで気づくまで気づきません。

これが腱鞘炎の人の母指にあらわれる異常です。

こういう癖を持ってしまうとちょっと使っただけで痛みが起こってしまいます。

日常生活に大きく負担をかけてしまうようになるのです。

これではね～。

そう思います。