鼻や咽は、様々な症状を起こす入り口
ということがわかります。
つまりこのあたりで何らかの異常または機能障害があったりすると呼吸に問題が起こるということですよね。
鼻や咽が足の第四指まで影響がでたという動画を見て貰いました。
全然無関係と思っている場所ですが、呼吸を説明するのにも重要です。
鼻から入った空気が肺に入るところを外呼吸、肺から血管を通って細胞までいくのを内呼吸といいます。
肺で取り込んだ酸素を細胞まで届けるのは生きていくうえで必要なアデノシン三リン酸(ATP)を作る細胞性呼吸がいるからです。
そしてそのかわりに二酸化炭素が血中に入り、静脈に乗ってまた心臓に送られる訳です。
そのどちらものシステムが狂っても呼吸はうまく機能しない訳です。
鼻から肺に行くだけでは呼吸にならないんですよね。
肺から細胞までとどいてはじめて呼吸になる訳です。
網細血管からもれだした栄養液が細胞までいってこそ呼吸の目的が達成できる訳です。
そこで身体を観察してみる訳です。
呼吸が各組織まで届いているかどうかを確認するために皮膚の状態を観察します。
そうすると硬いところや柔らかいところがある。
硬いところは細胞まで届きにくい状態になっていると考えて良いと思います。
身体のどこを触っても硬いところがない。または少ない状態が健康状態といえるかと思います。
私達の仕事はその状態を作る又は維持してあげることです。
病気を治すことじゃない。
だから病気を治す前に、正常な呼吸作用を取り戻す必要があるということです。
そのためには身体のアンバランスを修正しなければなりません。
緊張部位は身体のアンバランスを作ります。
怪我と同じです。
怪我するとかばうでしょ。
かばえば無理な力が全身にかかります。
それはやがて疲れとなります。
片足ケンケンで100m歩いたら普通の人でももの凄く疲れますよね。
それが無意識のうちに微妙に続いていたとしたら疲れの原因がわからない。
アンバランスは部分的にエネルギーの消費に無駄が起こるということです。
そこから破壊が起こる訳です。
鍼灸治療というと、鍼を刺すということだけが目立ちます。
しかも経絡や穴に対してという意味合いが強いでしょう。
しかし、この基本的な流れを見抜けないと駄目な訳です。
普通は、肺は肺の機能や状態、心臓は心臓、血管は血管と習います。
しかし、それらがキチンと動作している状態なのかどうかという総合的なことはあまり考えません。
肺の各部位の名称や何をするところかだけを問題にする訳ですよ。
それじゃ~。たんなる丸暗記です。
呼吸機能が細胞まで届く状態が完全であれば病態ではないということが言えるんだと思います。
病気であって病気でない訳です。
それを高率良く短時間で作り出すことが私の鍼治療の目標です。
それができるから短時間で治ってくる訳です。
痛みをとっている訳じゃないということなんです。
正しい状態になれば勝手に痛みはなくなるということです。
だから痛みの場所はどうでもいい訳です。
話半分に聞いていればいい訳です。
以前にもあげた動画ですが、あきらかにこういうことが短い時間で起こります。
単純に痛みをとると言っても全身をみていかないととれないです。
0コメント