呼吸器と関節痛を結びつけるのは困難な気がします。
しかし、それらも密接に関係しています。
呼吸には外呼吸と内呼吸があるというのを書きましたが、それぞれに呼吸に関係しているのが筋肉です。
外呼吸を一番担っているのが横隔膜や肋間筋です。
そして首の筋肉や腕の筋肉、背部の筋肉、それと腰の筋肉も外呼吸に関係する主な筋肉です。
内呼吸の重要な働きとして各細胞に酸素を届けるということですが、足の筋肉が弱っていたらどうでしょう?
血管から漏れ出た血液成分が各細胞まで酸素や栄養を届けてこそ内呼吸が完成する訳です。
つまり筋肉が作用している訳です。
それならその筋肉が硬くなったらどうなるでしょうか?
外呼吸も内呼吸も機能が落ちますよね。
つまり呼吸ができていないということになります。
だから筋肉をゆるめたい訳です。
そのためにマッサージとかする訳ですよね。
でも本当にマッサージをすると循環するのか?
という問題があります。
それを解決しようと考えてきたのが私の治療の原則です。
病気だけを見るのではなく、
身体の状態を知り、各組織にまで酸素と栄養を行き渡らせる。
運動器疾患とあなどるなかれ。
普通の運動に支障が出るということは内呼吸を妨げている。
ということです。
腰が痛くても膝が痛くても手首が痛くても関係なく、これは呼吸器科なんですよ。
腰が痛くても死ぬような病気ではないと安易に考えない。
それは呼吸不足になっていると考えるとアプローチが大きく広がる訳です。
つまり呼吸が全てなんだと考えるとものすごく納得してしまいます。
基本的なことをしっかり押さえれば良くなるはずですよね。
そんなふうに考えていくことが重要なのです。
だから関節の問題=整形外科じゃないのです。
もし、そうなら整形外科は呼吸の問題も含めて考えなくてはなりません。
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