思い込みが痛みを引き起こすのかどうかは、わかりませんが・・・。
こういう例がありました。
腰が痛い、足が痛い。
腰の痛みがある人にとって真っ直ぐ立つのは辛いことです。
そういう時、手を膝につかないで立ち上がる真似をしてみます。
しかも身体を前に倒さないでやります。
絶対に立てません。
立てなくてもいいから何回か足で少し踏ん張るような感じで立とうとだけしてみる。
足だけじゃなく腰も背中も筋肉を使うのがわかります。
何回かやってみると腰の違和感がなくなってきます。
違和感がなくなると膝に手をつかなくても立てるようになります。
しか~し。
それがわかっていても無意識になると、また膝に手をついてしまおうとします。
痛いと思い込んでいると膝に手をつかないといけない。
という無意識が勝手に働いてしまうのです。
これはホントに面白い現象です。
本人は十分わかっています。
如何に人間が無意識に支配されているかがわかります。
真っ直ぐ負荷をかけて痛みがないのに不正な動きをしようとするのは思い込んでいるからですね。
身体にしみこんでいるんですね。
そういうことで痛みを自分から引き起こしている人って結構います。
治療をして痛みがなくなって、またすぐに痛みがでてきた。
というタイプの人はこのパターンで痛みを起こしています。
調整すると姿勢が変わって楽に動けます。
そのまま楽に動けばいいのに、痛いんじゃないかなと思ってかばってしまうのです。
こういうタイプの人に対応するのは技術がいります。
言っただけではやってくれませんからね。
頭でわかっていてもできない。
ということです。
治療の技術はそういう技術も大切なんですよ。
だから単純に何々法をやると直ぐに治る!!
原因はこれだ!!
なんて書いてあるのは単なる印象操作ということになりますね。
わかっているはずですが、言葉に酔いしれてしまいます。
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