身体の中に膜はあってもだいたいが水です。
60%は水なのですから、水がひからびてしまったら終わりですよね。
カッパみたい。
あと水が滞っても駄目ですよね。
つまり停滞です。
水の停滞は筋緊張を引き起こすという現象があります。
しかし水の量が急激に変化する訳ではないので、滞っている=ひからびたところがある。
ということだと思います。
投薬や急激なダイエットは滞った状態を無視してひからびたところを尚更ひからびさせてしまう。
ということに問題があるのではないかと思っています。
身体の硬い人は硬い人なりに一定を保つことが重要なのだと思います。
徐々に変化していくことには耐えられますが急激な変化には身体は耐えにくい。
関節運動も同じですよね。
私の治療を受けたことがある人はわかると思いますが、一瞬で筋緊張が緩みます。
ですが、本質は変えないようにもの凄く注意しています。
動くものしか動かさない。
だからあまり時間をかけない。
その方が副作用は少ないからです。
痛みがあるところは動かしたい訳ですが、早い動きをしてしまえば余計に炎症を引き起こしてしまうことがあります。
だから注意深くやって欲しい訳です。
身体と対話しながら行うというのが運動法のもっとも重要なポイントです。
だからゆっくりやってと言います。
ゆっくりやると焦りませんからね。
このあたりがもの凄く難しいところで理解してもらいにくいところです。
ただ注意深く動かす関節運動の良いところは、なんの準備もいらないことです。
思いついた時にできることが最大のポイントです。
血が全身を駆け巡るのに40秒、リンパは12時間~24時間と言われていますよね。
水の管理が難しいのは動きが遅いからじゃないかとも思います。
また精神の問題と水の問題って切っても切り離せない問題があるのではないかと思っています。
身体を観察していると投薬をしたり食事制限をしたりすると急激に柔らかくなる時があります。
それは好ましいことなのですが、これをどこで止めるのか?
という問題がもの凄く重要なのだと思います。
はじめるのは簡単、やめるのが難しいというのが制限という行為の治療ではもの凄く難しい問題です。
そしてそれが難しいのは本人が自覚しないということじゃないかと思います。
いい加減にやっている時は案外良くて、ストイックにやってしまうと重要な問題になる時があります。
頭が良い人は数値に騙されやすく体重が減ったとか、検査数値が良くなったということに快感を覚えてしまいます。
そうすると身体の信号を無視して止められなくなるんですよね。
つまり免疫力低下→重篤な障害ということもありえます。
私がウェイトトレーニングをやって一番の失敗だったと思うのは、肉体的なものじゃなく精神的なことだったというのと同じです。
自分の身体の変化が楽しいうちは良かったのですが、それを維持しようとしてうまくコントロールできなかった。
一生のうちで最大の失敗だったと思っています。
まあ、もしそれがなかったら私は鍼灸師になっていなかったかもわかりませんが・・・。
だから伝えなきゃとも思ってこんなブログも書いている訳ですがね。
水の流れは免疫と関係があります。
頭の良い頑張り屋さんにこういう現象は起こりやすくなります。
だから制限というのはもの凄く難しいと個人的には感じています。
ただ殆どの人は医者がなんといおうが私達がなんといおうがストイックにやる人は少ないのが救いです。(笑)
だから平均的に考えると投薬してコントロールしようとするのかも・・・。
その平均という考えでミソもクソも一緒にしてしまうのがまた問題なのですがね。
身体は心身一如です。
心を無視するとえらいめに合います。
心が健やかに生きるって難しいですが、それがもの凄く大事なことなのかも知れません。
私があまり無理な制限を好まないのは、心に余裕がなくなると身体にとって重要な水の流れが悪くなる可能性がある。
ということだからです。
それは必ず免疫力の低下につながります。
バランス良く生きるって難しいですね。
例外もありますよ。
一見ストイックにやっているように見えてバランス良く生きている人って稀にいます。
運動選手でも超一流の選手はそう見えます。
本人はただ楽しんでいるだけだと思いますが、まわりからみるとストイックにやっているように見えてしまう。
まあそこまでいけば達人の域ですがね。
素人は表面上だけ見て絶対に真似しちゃいけませんね。
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