肩の臨床って意外に難しく、心がけ一つで大きく変わってしまうことがあります。
これは、肩が精神ともの凄く密接に関係しているからです。
怒り肩とか肩をいからせるとかありますよね。
ストレスを感じている時の肩の痛みは確かに治りにくい。
感情と結びつきやすい関節だということをあらわしています。
バランスって足でとっていると思っている人も多いかもわかりませんが、実際には肩の方が敏感です。
首も肩と連動してバランスをとります。
ところが肩に異常があると肩でとるはずのバランスを足でとろうとしてしまいます。
足は普通の機能以上に能力を求められるのでパンパンになってしまいます。
もちろん使っていない部分がパンパンになります。
この方の場合も大臀筋の下部の一部から大腿筋膜張筋、腸脛靭帯、下腿ではヒラメ筋や長趾伸筋まで影響がでていました。
主に前後のバランスをとるのが難しい状態と言えます。
だから背部を丸めてしまう訳です。
治療がうまくいくと背中の筋緊張が緩みます。
身体を伸ばして前後に倒れる運動も効果だということがこのことからもよくわかります。
もちろん一瞬でこの方も背部の緊張がなくなりました。
せっかく緩んでも、また感情を使って無理やり動かしてしまうと痛みが戻ってしまいますので慎重に動かして欲しいところです。
関節の痛みと自分の身体への思いというのは完全にリンクしています。
面白い程リンクしていくのですが、それを改善するのは身体に優しく話しかけるしかないんですよね。
痛みが強ければ慎重になりますからね。
ゆっくり丁寧に動かしていると勝手に瞑想状態になります。
呼吸も穏やかになって動きもゆったりしてきます。
動きと精神は常にリンクしていますからね。
それを忘れては痛みを治せません。
治療はこうやれば楽になるよという指標みたいなものです。
それ以上でもそれ以下でもありません。
それを無視したら、どんな簡単に見える痛みでも症状でも凄い治療家が治療しても治りません。
肩関節の異常は全身のバランスと大きく関係がある部位です。
心と身体がリンクしていることを自覚してリラックスさせることが一番良い方法ですね。
0コメント