触る時の力の加減を考えてみます。
関節の整復に力を使う人がいます。
確かに一時的な力を加えると関節が矯正されるような気がしますよね。
ボキッとか言うと楽になった気になるって言う人ありますよね。
しかし、それぐらいの力で筋肉や靭帯に守られた骨が動いて整復されるというのはどう考えてもおかしいように思います。
それより筋肉内におけるリンパの流れが良くなり腫れがなくなることで動きが良くなると考えた方が間違いないでしょう。
リンパの流れを良くするためにはどれぐらいの力が必要かを考えます。
これも筋力検査法で見つけ出すことができます。
例えば下腿部の緊張があったとします。
足首外反位における下腿部の緊張です。
足首を外反させると肩の緊張はなくなります。
どれぐらいの力で外反させれば良いか?
まず思うだけ!!
外反させていると思うだけです。
これでも肩の緊張が一気になくなります。
つまり力を使わなくて良いのです。
次にやや外反させます。
これでも肩の緊張はなくなります。
ここまでは大丈夫
そのあと思いっきり外反させます。
すると肩の緊張は逆に強くなります。
思うことで緊張はなくなるのですから力をかける必要はありません。
この原理を利用して関節を整復することができます。
鍼も深くさせば効果があるかと言えばそうではありません。
この原理と同じように深く刺すと緊張する場合があります。
鍼先が触れるか触れないかぐらいでも十分効果があることがわかります。
深く刺さないと鍼じゃないと思っている術者も多いと思いますが当てる程度でも近づける程度でも効果はあります。
鍼先が近づいてくると皮膚はそれを感知し循環を変えるみたいです。
だから触れるぐらいの刺激で十分なのです。
大事なことは刺激じゃない。
どこをどう変えていこうかと思うことですね。
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