右足の外側に体重がかかると左肩がバランスをとろうと思って下に下がります。
真っ直ぐ立った状態から真横に倒れようとバランスを崩すとこの現象が起こります。
首が左側屈してバランスをとろうともします。
つまり連動している訳ですが、この連携がうまくいかないと歩行はできません。
例えば首が緊張していたらどうでしょう?
膝や股関節だけでバランスをとろうとしますよね。
つまり不自然な力が膝や股関節、腰にかかる訳です。
骨盤の幅に足を開いてみてください。
つま先はまっすぐ正面を向くようにしてくださいね。
この状態で真横に倒れます。
腰から足が反応しましたか?
それとも胸ですか?
身体が横揺れをした場合、まず胸でバランスをとることが必要です。
腰でバランスを取ろうとした人は、余計な力は足腰にかかっていることがわかります。
足でバランスを崩したわけですから、このバランスを吸収する一番効率のいいところは胸と肩です。
これを足腰だけで解決しようとしてしまうので不具合が起こります。
日本の武道では起こりの見えない動きというのが重要とされていますが、腰でタメを作ってしまうと動作があったことがすぐに分かります。
つまり起こりを相手に見せてしまう訳です。
胸で吸収してしまえば最小限の起こりしか分かりません。
なるべく大きな動きを避けて体が動いたことを気付かせないような動きを習得することで、全身を使う訓練になります。
歩行はこの横揺れに対して前に力がかかります。
当然ですが胸と腕が後下に力がかかります。
つまり捻れる訳です。
病体になるとこの胸の動きが大きく制限されます。
呼吸器、循環器が影響を受け腕にも緊張が起こります。
廃用性萎縮という言葉どおり、使わない機能は落ちます。
大きな体重移動をしないで歩行することが考えて見れば全ての初動がわかります。
鍼灸やリハビリ、内科とも連携できる普通の考えです。
わけて考えたらあかんのです。
みんな一緒に考えないとね。
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