何かを制限する時に気を付けなければならないのがリバウンドです。
以前も書いたと思いますが、私は一年ぐらい一日断食をしたり、三日断食をしたり、一週間断食したりして生活していたことがあります。
その頃は、かなり体を酷使し、朝は4時半から起きてトレーニングに励んでいました。
自分で言うのもなんですが、ものすごい集中力だったと思います。
母親からもキチガイ扱いされたこともあります。
しかも、それは誰から命令されることもなく、自分からすすんで行いました。
今のような管理社会で制限することを求められた世の中ではなく、バブルの好景気でみんなが浮かれていた頃に完全に逆行してました。
まあお金もなかったし・・・。
今のような管理社会を見ていると昔の自分を思い出し奇妙な気持ちになってしまいます。
ルールに守られすぎて息苦しい世の中になってしまいました。
一日半断食すると食欲は全くなくなります。
断食を経験したことがある人はよくわかると思うのですが、羽が生えたように体が軽くなったりします。
これがやみつきになるんですよね。
でも面白いことに羽が生えるのは1~2回目だけです。3回目ぐらいから羽が生えなくなります。
それでも一年ぐらいそんな生活をしてみた訳です。
しかし、徐々に自分の精神がやられていることに気づいてきました。
食に対して罪の意識が芽生えてきたのです。
大食いしなくても食べることそのものへの嫌悪感みたいなものまで出てきたことを記憶しています。
これには自分でもびっくりしました。
このままでは本当に危ないと思いましたよ。
一週間の断食をした後に徐々に食を戻してからは、思いっきり飲んで食べるようにしたんです。
完全なリバウンドです。
身体がそれを要求したからです。
でもそのリバウンドを嫌がらずに楽しみました。
何の保障もないものでしたが強烈な感覚だけがあったと言い切れます。
そうしないと危ない!!
って直感で思ったんですよね。
ここで楽しまなければ本当に自分は命を落としてしまうかもわからないとさえ思いました。
リバウンドして体がどんどん太り、10キロ太ったことを覚えています。
それでも食事がとても美味しく、楽しいものだということにその時嫌という程気がつきました。
自然に食に対して感謝の心が芽生えましたよ。頭で考えた感謝じゃないです。
身体全身から感じる食への感謝です。
当たり前のものを当たり前に感じるってもの凄く大事なことなんだと思います。
お腹いっぱいでは絶対に感じることのできない感覚です。
よく感謝して頂きなさいと言いますよね。
そんな経験のない人に感謝なんか絶対にできる訳ないです。
断食後、重湯をすすると重湯が血になって手先まで流れる感覚がわかります。
徐々に指先までいくんですよね。
もの凄い感覚です。
あの感覚はやったものでない限り絶対にわかりませんね。
生きていて良かったと何度も何度も思いました。
だから今のような食事制限をして健康になろうなんて考える人は、どこか間違いなのではないかとさえ思います。
体調も良くなり、精神の傷も癒されてきた頃、いつも通りの体重に戻りました。
自然に戻りました。
精神状態と肉体というのは本当にリンクしているということを心の底から理解したんです 。
それを完全に理解するためには、やはり一年ほどかかりました。
一年でおかしくなったものは一年かかるということでしょうね。
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