別に外傷はないのにも関わらずレントゲンを撮ると骨に損傷があると言うことが時々あります。
このような現象を聞いて一般の人はどういう風に感じるのでしょうか?
骨が勝手に損傷しているのだから骨が相当弱っているのではないか?
って考えるのでしょうか?
このような場合病院に行くと年齢だからとか、骨が弱っているからだというような説明をうけるかもわかりません。
しかし、それは違うでしょ。
身体を触わればわかります。
そういう人の骨の周囲の筋肉は、異常なほど緊張しています。
これほどまでに緊張していれば普通に動かしているだけでも骨に直接ダメージが行くのは間違いないだろうなと思います。
金属疲労のような形で徐々に骨に破壊が起こっても不思議じゃないだろうなと考えます。
後先が逆なんですよね。
それではなぜ筋肉の緊張が起こったのでしょうか?
誰がその緊張を起こさせたのでしょうか?
それは患者さん本人が起こさせたのに間違いないですよね。
長年の習慣であったりとか、同じ作業の繰り返しであるかもしれません。
感情の使い方でもそうなります。
これ大事です。
同じような習慣を持っているような人でも同じような現象が起こりません。
つまり何かその人にとって特別な理由があるはずです。
その局所の周囲には必ずと言っていいほど痛みが起こります。
痛みがあるので病院に行ってレントゲンを撮ってもらって骨に損傷がありますよと言われた訳です。
だから痛いと説明を受ける。
だから骨が原因になってしまう訳です。
原因と結果が違うでしょ。
私たちの心が脳に命令して筋肉を緊張させたり弛緩させたりします。
なぜそのような筋肉の緊張を起こさせるような信号が心から脳に発せられたのでしょうか?
ここが一番の治療のポイントになると思います。
治療のポイントというより患者さんに気づいてもらうポイントになります。
そこの部分に焦点をあてて解放しなければ決して痛みを完治させることはできません。
そんな風に考えるのが根本的な治療だと思います。
筋肉の緊張だけを緩めようとするのは根本的な治療ではありません。
それでは心から脳に命令が行くところで異常を起こしているのか脳から筋肉に行く途中で異常起こしているのか?
そのような診断も必要ですよね。
しかし、そんな機能的な診断をすることは今の科学で不可能です。
それを感じ取れるのは人間の五感でしかありません。
それならば五感を鍛える必要があるわけです。
だから筋力検査法にしかそれを解明する手だてはないと言える訳です。
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