昨日、ふと気づいたことがありました。
筋肉を触ってパンパンだと感じるところが異常だというのは誰しもわかることだと思います。
「よく凝ってますね~」
なんていう会話が成立するのはこういう状態の時ですね。
腓腹筋はよく緊張していることが多い筋肉です。
左右差も出やすく、右と左で違いがあるのがよくあります。
面白いことにこのような場合にパンパンになっている腓腹筋は力を緩めている時にしか緊張していないということがわかりました。
これは私にとって大きな発見でした。
椅子に腰掛けている時は、基本的に腓腹筋が緊張することはありませんよね。
力を入れていないのですから当たり前だと思います。
そこで足関節を底屈させて力を入れさせると(徒手筋力検査を行う)筋力が減衰しているということがわかります。
つまり筋力低下をしてるわけです。
ここまでは当然の結果だと思います。
筋力低下をしているのですから、力を入れている時には、筋肉が緊張しないはずです。
しかし、この状態で腓腹筋を触ってみるとユルユルなんです。
つまり筋肉を使っている時には力が入らず筋肉を使っていない時はパンパンになっている訳です。
逆なんですよね。
なぜ力を抜いているのに筋肉がパンパンになっているのかな~って昔から疑問に思っていました。
実際にやってみると単純なことなのですが、文章にするとややこしいのでもう少し説明してみます。
筋力低下をしている場所というのは、触るとパンパンに緊張しているということだと思うのですが、腓腹筋に力を入れてもらった状態で触ると筋肉が柔らかくなっているという現象が起こるのがわかったということです。
つまり足関節底屈状態では筋肉が緊張せず、力を緩めている状態では緊張をしているということです。
これは緊張しなければならない時に緊張せず、弛緩しなければならない時に緊張しているということだと思うのです。
筋肉の緊張に対して単純にマッサージをしたり、鍼を打ったりしても良くなるはずがないと言うことの証明にもなります。
なぜなら緊張しなさいという命令をしているのにもかかわらず緊張せず、弛緩しなさいという命令をしているのに緊張している訳です。
これは筋肉そのものの異常ではなく、筋肉への命令系統の問題で緊張しているということを意味しているのだと思います。
筋肉には問題がないのでリラックスした状態で緊張している筋肉に刺激してもあまり意味がないということです。
大事なことは緊張しなさいという命令をした時に正しく緊張させ、弛緩しなさいという命令をした時に弛緩させる命令系統がしっかりしているということが重要だということがわかります。
つまり緊張している筋肉は何も悪くはないということです。
もし緊張している筋肉が悪いのであるならば、足関節の状態が背屈していようが底屈していようが、パンパンに緊張している状態は変わらないはずです。
例えば足関節捻挫をした時は曲げても伸ばしてもパンパンな状態は変化はありませんからね。
ギックリ腰でも同じ状態ですよね。
これはパンパンになっている局所の問題だということがわかります。
つまり局所的な処置が必要ということです。
ところが筋肉を緊張させようと命令しているのにもかかわらず緩んでしまうというのは明らかに自分が命令した通りに筋肉が働いてくれていないということです。
指示した通りに動いていないことが問題だということなのです。
昔からの謎が解けたのです。
長年なぜ筋力低下しているはずなのに筋肉がパンパンになって緊張しているのかな~って疑問に思っていたので非常にスッキリしました。
だからリラックスした状態で「緊張してますね~。マッサージして緩めときますね~」
という会話は成り立たないということですね。
緊張している筋肉を悪者にしているから揉み返しのような状態が起こるということです。
激しくスポーツを行った後などの筋肉疲労には局所のマッサージや鍼はある程度効果的だとは思います。
しかし、筋肉に問題のな状態の筋肉を刺激すると筋肉は疲労するんじゃないかということです。
筋肉を緊張させている真犯人を見つけれなければ絶対に体調を良くすることはできないということがわかりますよね。
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