圧痛があるということ

この前からの投稿で筋肉が緊張しているということは、触診上も緊張して圧痛があり、力を入れると弛緩するという話題を書きました。


足首や手首は筋肉というより腱が主です。

例えば足首に問題があると脛骨の下部は圧痛がでます。ここは筋肉のある場所じゃありません。

しかし圧痛はでます。

筋肉の収縮によって腱や靭帯にも圧痛がでます。

これらも筋肉の作用によって起こる圧痛です。

それを証明できます。

その前に圧痛のでやすい部分をみてみます。

外側では腓骨下部の外側に圧痛がでやすくなります。

足関節捻挫などは、足関節の内側前部と外側後部に圧痛が出ます。

ここもほぼ靭帯のあるです。

骨と靭帯にしかないのに筋肉の作用を変えると圧痛が一瞬で消えます。

つまり骨や靭帯も筋肉の影響を受けているということです。

もちろんその周囲にある血管や神経、リンパや皮膚も絶対に影響を受けているはずです。

この考えがもの凄く大事です。


筋肉だけに緊張が起こるのなら脛骨下部の内側には筋肉も腱もないので出るはずがありません。

しかし実際にはかなり強烈な圧痛がでます。

骨も筋肉の作用を受けているということの証明になると思います。


前脛骨筋という筋肉も様々な機能がある筋肉です。

昨日書いたように収縮というイメージとは違い太くなることで他の筋肉の作用を強める(張力を発生させる)と考えると前脛骨筋は脛骨と腓骨を押し広げたり縮めたりする機能もあると思います。

そしてその他の長母趾屈筋や長趾伸筋などを圧迫し、これらの筋肉の作用を強めることができます。

本来筋肉は骨を動かし、関節の角度を変えるための原動力となるものですよね。

筋肉を直線的にしか収縮しないと考える教育は絶対に間違っています。発想力が乏しくなる教育の仕方です。

そして筋肉と内臓をわけて考えることは本当に愚かなことだと思います。

こういう基本的な考察からそれを考えればもの凄くわかりやすくなるのではないかと思うのですが・・・。


この作用は臨床的にもの凄く重要な作用です。

何を言いたいか?

少しずつ話しをすすめていきますので焦らないでくださいね。


下腿後側の筋肉は緩められても前脛骨筋はなかなか緩みません。

これは臨床的事実です。


なぜなのかを考えないと駄目です。

そこで前脛骨筋や脛骨下部の圧痛を一瞬で緩める方法があります。

もの凄く簡単な方法です。

この前の筋肉の作用を復習して頂くとよくわかりますが、異常な筋肉は収縮させると弛緩する。

という法則があてはまります。


つまり収縮させれば良いのです。

前脛骨筋を収縮させると筋肉は緩み圧痛は消失します。

さぁ~どうやれば良いでしょうか?


考えてみてください。

一瞬で変わります。


御薗治療院

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