仕事で手首を痛めた症例を解説(その1)

左手首を仕事中に痛めた症例を一つ一つ解説していこうと思いました。

まず動画をご覧になってください。

ちょっと動画の上端がズレているので見にくいかもわかりませんが、解説してみたいと思います。


観察1

手首の動きと皮膚の状態を観察してみます。

まずは痛みのある場所から観察してみたいと思います。

指先で軽く皮膚をタッピングします。

タッピングすると骨に響く感じがあります。

異常な部分は軽くタッピングすると骨に響く感じが起こります。

これは私自身も指先に伝わりますので患者さんと主観的に共有します。


患側と健側を比較

痛みのある場所を右と左でタッピングして比べてみます。

橈骨の母指側に違和感があります。

それと尺骨の母指側にも違和感が若干あります。

(手背側)


(手掌側)


一定の力の方向

これで一定方向の捻れの力が手首にかかっていることがわかります。

異常部位と手首の動きが連動しているのがわかります。

圧痛があるのを確認し動きも確認します。

これは関節で言えば手首が小指側に変位しているということです。

つまり母指側が引っぱられていて、手首は屈曲内転位にあるということです。


こんな感じですね。

だから動画でも伸展外転位がやりにくいことがわかります。

特に母指を伸展させると更にやりにくい。

変位と言ってもカイロのような矯正はする必要はありません。

なぜなら関節位置の変位は情報が間違っているだけなのですから、その情報を変えれば痛みのある場所に外力を加える必要はないからです。

これは今まで説明してきたとおりです。

カイロ的なアプローチをする場合でも局所を直接調整する必要はありません。


まずこのような観察ができることが第一条件です。

もちろん、圧痛のある硬くなった手首の橈骨部を直接刺激しても効果はあります。

それをするとどうなるのかを刺激する前にテストはできます。

明日の動画でご覧になって頂けます。(つづく)





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