今年は寒暖差も激しく咽の痛みとか鼻炎が起こっている人が時々います。
複雑な症例でも症状は酷くない。
という場合も多いので知らないで罹患しているということああるので注意が必要です。
そうでないとなかなか治らないということが多いので・・・。
咽の痛み
数日前から咽の痛みが起こって熱はなく、身体も少しだるい感じというぐらいの症状です。
まず風邪の反応が鼻にありました。
それと同時に第二中足骨近位内側にも反応があります。
同じ陽明系の反応が部分的にあって複数から影響があるというパターンです。
こういうパターンも治りそうで治りにくい症例です。
鼻の調整の後に中足骨の調整をするという二段階型式の陽明治療が必要です。
鼻からは胸、腕までつながっているのでこれを治療すれば良いように思います。
しかし、それでは駄目なんです。
二段階で陽明系の治療をしないと効果がない。
そういう場合、身体の反応はとても曖昧になります。
部分をわけて意識するとピッタリあてはまります。
こういうことも実際の臨床でないとわかりえない反応です。
色々複雑に調べてわかりにくい状態があってもこういうふうに二つにわけるとスッキリするというのは良くあります。
両者が対等な関係にあり、その順番のみが問題になるというパターンです。
中足骨から鼻を治療しても効果はありません。
鼻から中足骨を治療すると効果があります。
一つの部分が何と関係して異常を起こしているのか?
その部分がまた関連する何かに影響を与えているのか?
という問題意識を持つ必要があります。
無理やり力技をすることもできるとは思いますが、必ず不具合が起こります。
そうではなく、丁寧に調整していくことで緩やかに良くなっていく訳です。
左が主役だったので左の調整をすると、咽の痛みが右側にでてきた。
と言います。
そうなんです。
複雑に絡み合っている場合、表層と深層では違いがあります。
右咽を調整するのに図のポイントを使いました。
これらのポイントの皮膚を軽く揺する。
それを順番に鎖骨、胸、側頸部、肩峰、上腕三頭筋、手背という形で軽く揺すります。
3周ぐらいすると咽の痛みが楽になります。
一箇所のポイントは2秒ぐらいの刺激です。
押さえる訳ではなく軽く揺する程度です。
それでも圧痛はあるみたいです。
それで右咽の痛みが楽になると次は、なくなったはずの左咽にでてきたと言ってました。
深さのある複雑な反応だというのがよくわかると思います。
これは胸部の中央からやや左、左上腹部、左上腕(腕橈骨筋で手三里あたり)左大腿前内側を順番に同じように揺すります。
これで右の咽の痛みが楽になります。
そこで発汗してました。
風邪が外にでた状態になったということです。
咽の痛みも凄く楽になったみたいでスッキリしたみたいです。
鍼も打ってないので、だいたい7分ぐらいの治療でした。
内熱している熱は表面の体温にあらわれません。
しかし、触ると熱感だけはあります。
機械で計った温度と実際の感覚というのは全く違うということです。
こういう経験をしていると機械で計った数値というのは氷山の一角であり正確に身体の状態をあらわしているとは言えないということがよくわかります。
0コメント