身体が休息するためには、身体を万遍なく働かせていなければなりません。
睡眠障害も同様で片寄った使い方をしていると睡眠もしっかりとれません。
全身をくまなく動かすと自然に休息しやすくなります。
しかし、部分的に使い過ぎたりすると休息しにくくなります。
右手をよく使う人が左手首や肘を痛めたりすることが良くあります。
これは極端に右手を使いすぎたために右手と左手のバランスが悪くなり、特に左手の伸筋群に運動不足があらわれるからです。
右手をよく使っているのに左手が緊張する。
つまり緊張は使うから緊張する訳ではないということを意味しています。
使った時に筋肉は収縮し緊張するように見えますが、実際は使い過ぎた場所と対になっている拮抗筋に痛みが出ます。
以前投稿した呼吸の話しと同様に安静時に緊張し、最大吸気で弛緩するという現象をご紹介しました。
もしこの現象が間違いなのであれば、安静時に緊張した場所に鍼等の刺激を加えて良くなるはずがありません。
安静時緊張状態は運動不足の場所であり、そこに刺激するということは血流を良くさせ、信号を正常化させる刺激を送るからです。
弛緩している場所に刺激してしまうと逆の現象が起こるか、何も変化がないかのどちらかです。
つまり使い痛みというのは使った場所が炎症を起こすのではなく、使った場所の周囲とのアンバランスで使わなかったところが炎症を起こして腫れる訳です。
常に拮抗している筋肉に影響を与えているという現象が起こることを使い痛みと言います。
だから使い過ぎは、うまく使えば治るということです。
筋肉痛を緩和させることも同様です。
朝起きたら筋肉痛で動きが悪い。
という時、しばらく動かしていると筋肉痛が緩和してくるのを日常的に経験すると思います。
もし使い過ぎが原因なら、朝起きた時より動いた時の方が筋肉痛が酷くなっていなければなりません。
しかし、余程の筋肉破壊でも起こっていない限り、筋肉痛は、動いた方が楽です。
動かさないでいると次に動いた時動かなくなってしまいます。
骨折の後遺症などもこの現象と同じ原因で起こります。
だから動かさないと能力が落ちるだけでなく、脳からの信号に誤作動が起こりバランスが悪くなることで疲れが早く起こってしまう訳です。
それが長時間続くと更に疲れが慢性的になります。
慢性疲労症候群が睡眠障害を伴うのはこのためです。
疲労しているはずなのにキチンと睡眠がとれない。
ということが起こるのはこの現象があるからです。
バランスよく動かす。
簡単そうで難しい動きです。
それを一般の勉強会ではわかる方法を教えています。
次回は5月27日です。
興味のある方は是非参加してみてくださいね。
自分のことを理解するとても良い方法です。
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