何かを意識するとそれに伴って様々な現象が起こります。
筋肉を意識した場合、リンパを意識した場合は身体の反応が全く違う。
骨を意識しても違いがあります。
内臓も肝臓を意識した場合と肺を意識した場合も違いがあります。
それは昨日の骨折の治癒の過程でも同じ現象が起こります。
何を意識して治療しているのかを明確に意識できてこそ治癒の効率があがります。
何もしなくても自然治癒はしますが、それを高率良く行わせるには意識が重要です。
動かない関節や拘縮した関節を無理やり動かそうとすると動かさない方向に筋肉が働きます。
それを続けると拘縮が余計にすすむ可能性もあります。
ゆっくり動かしながらその反射を行わせないように動かしていると錆びたネジがゆっくり動いてくるのと同じように動いてきます。
無理やり動かすのは錆びたネジに力を加えすぎてネジが折れる現象とよく似ています。
そのためには術者と患者の意識が合わないとなかなか動きません。
拘縮した時に起こる反射は情報の誤作動です。
筋肉が悪いのでもなければ関節が悪い訳でもありません。
心で思った信号が脳に伝わり、脳から指令を出す時に誤作動を起こすので、その信号を変える必要がある訳です。
だから物理的に関節を動かしただけでは効果が上がりにくい。
ということだと思います。
腰痛や肩の痛みなどもこれと全く同じ原理です。
指令がどこで止まっているのか?
まず心(こころ)で止まっている場合があります。
心で動くはずがないと思えば動きません。
次に脳が指令をうまく処理できない。
脳に問題がある可能性があります。
次に脳からの処理をうまく手に伝達できない。
脳から手までの過程で何か問題があるのでしょう。
それらを的確に判断し、うまく興奮させられる刺激というのが効果的な刺激となります。
このあたりは試行錯誤しなければなりません。
人によって違いがある。
だから診断をする訳です。
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