下血するということで来られた方ですが、普段から痔はあったようです。
しかし、恐がりな方なので、病院にも行きません。
周りからも言われているそうですが行こうとしません。
恐怖が身体に居ついて正しい判断ができないということだろうと思います。
そんな緊張のままでは病院へ行くことはできません。
いくら重大な疾患があると疑っていても子供じゃないし、身内でもないのに首に縄つけて連れて行くことなんてできませんよね。
恐怖が身体のどのあたりに居ついているのかをみてみると、鼻から頭部にかけて異常反応がありました。
それ以上に全身の皮膚が緊張しています。
その前に陽明系の反応が胸からお腹にかけてでています。
この状態では身体の疲れもでやすく睡眠もしっかりとれないだろうと思います。
案の定そうでした。
陽明系の反応を除去しただけでも皮膚緊張や肩の緊張がなくなってきました。
他の調整を行うと全身の緊張もなくなってきました。
身体にあらわれる変化で急を要するものもありますが、それは急性の炎症の場合ですよね。
例え腫瘍があったとして1日2日検査が遅れたとして、それによって結果が違うなんてあり得ないと思います。
まずは本人の気持ちを落ち着かせて病院に行って検査を受けてもらうことが大事な治療ですよね。
ただ普通に病院に行けと言っても本人は行こうとしませんが、行ける状態を作ってあげて落ちつけば行ってくれる可能性があがります。
そういうケアも私達の仕事の一つかなと思いました。
緊張を緩めるということは、身体だけじゃなく気持ちも落ち着く訳です。
そうすると今必要なことができるようになります。
仕事をバリバリやってきて、自分の身体を省みず働いていた。
やり甲斐のあるうちは良かったんですが、何かのきっかけで少しやり甲斐をなくしてきたなと思ったところに身体に何かの症状がでてくる。
なんてことはよくあることですよね。
精神的なもののように思いますが、身体の緊張と精神はイコールです。
緊張を緩めると精神も安定してきます。
自分を見なおす良いチャンスですよね。
治療でよく精神的なことから緊張が来ているというので、幼児体験がどうとか、根本的なことを言う治療家もいますが、その前に取り去らなければならない精神的反応って沢山あります。
そういう反応を一つ一つ取り去って、その中から自分の一番問題だった反応がなくなる訳です。
一発で精神的幼児体験の反応が消えるなんてことはあり得ないというか、その人の問題なので消える必要はないと思います。
もし、それが急激になくなったとしたら生活全てを激変させないと、バランスとれないと思います。
その人がずっと持ち続けているものですからね。
急激に消えたとしたら、きっと人格破壊が起こるでしょう。
私はそう思います。
それは最終的な段階で消えるものであって、まずは表面上にある精神的緊張からなくしていかないと逆に体調不良起こしてしまうと思います。
そして本当に消えると何となく消えていたという感覚があるはずです。
急激に消えたということはありえないしあってはならない。
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