時々強烈な寝違いで来院する方が見えます。
歩行時も痛くて首をすくめて来院されます。
誰が見ても痛そうです。
このような場合、何を目標にするか考えてみます。
左右を向くのが辛いですが、右手の三里を押さえると右は向きやすくなります。
手は首の痛みと大きく関係します。
MBR法を使うとかなりよくなります。
痛みのある場所を記憶して思い出す。
MBR法は様々な痛みに対してかなり効果的です。
ちょっとやるだけで動きやすくなるんですよね。
安静にして動きをとめてしまうと逆に余計に痛みがでてきます。
緊張させずに動きを止めないようにしてあげると痛みを許容しようと脳がしてきます。
これが早く痛みをなくす最善の方法です。
痛みがあると首を右むけようとしても首は動かず目だけ動かせてしまいます。
代償運動なのですが、いかに人間って嘘つくかがわかりますよね。
これって身体の嘘なんですよね。
代償運動なんていうたいそうな名前がついてますが、自分を騙しているということです。
痛みを隠そうとするんですよね。
これが脳内で起こっていること。
それに気づいてないということですね。
認めるのは難しいので、少しずつ動かします。
また身体の反応では、こういう場合必ず風邪の反応があります。
鼻咽をよくみていくと熱反応が鼻咽の周囲にあります。
これも頂点は一つです。
異常範囲が大きくても頂点は一つなので、そこが良くならないと全体の反応は消えずに楽にはなりません。
首の痛みもギックリ腰と同様に恐怖を伴う痛みですから、キチンと動かして少しでも血流を良くする状態をつくっていかないと長期間症状が残りますからね。
またこんなところにも反応がありました。
足と首の関係ですね。
関節や筋肉だけでなく、血管や神経リンパの走行と「熱」反応を追いかけると思わぬところが浮き上がってきたりします。
これには様々なパターンがあり、私もまだまだ把握しきれていません。
そのうちパターン化してみたいなとも思っています。
そうすると病能の見え方が大きく変わってきます。
動脉系、静脈系、リンパ系で首、手、腹部、対側の大腿から膝窩動脈にまで熱反応があります。
一部が色濃くあらわれ、そのあたりを押さえると圧痛がでています。
このような組み合わせで行うと動きが良くなり動作が行えるようになり早く良くなります。
やはりねらい所というのは重要ですね。
水を飲むのも大変だったようですが、水も飲めて顏も左右に向けるようになって喜んでいました。
異常部位は大きな範囲で全身に出現しますが、その頂点があります。
頂点を刺激すると改善が早いのです。
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