以前傷めた古傷が痛む。
というようなことがあると思います。
調理師の方でフライパンを振ることができないぐらい痛みがあった。
昔に調整して良くなったんですが、今回も違和感がある。
きっかけは採血してからだと言います。
なんで採血して痛みがでるの?
って思うかもわかりませんが、これも結構皮膚反応が関係していることがあります。
昔傷めた場所なので古傷だと思いがちですが、古傷というより新しい傷です。
首の側頸部の一部から肩上部の一部、上腕から前腕、側胸部を通って足の外側の一部まで皮膚緊張がでています。
こういう場合、意外に厄介なことが多く、術者は皮膚が異常だとは気づきません。
触ってみると筋肉も硬いので筋肉の問題や関節の問題だろうと早ガッテンしてしまいます。
これが治療の盲点かも知れません。
これを調整するのに一箇所鍼を打つだけ。
それで皮膚反応が上から下まで綺麗になくなりました。
そうすると「あれ~痛くない~」
という表現をして「不思議~」という答えが返ってきます。
あちこち行っても良くならないのに一箇所二箇所ちょっとやってもらったら楽になった。
「なんでやろ?」
ってなる訳ですが、実際にはちゃんとしたメカニズムがあります。
この意味をキチンと理解するためには、基礎が大事です。
基礎をしっかり積み上げて、身体の状態を把握することができれば何の苦も無く意味が理解できます。
専門家の勉強会では、治療家の盲点も一杯お話します。
これをつなげて、想像し、新しい鍼灸治療の体系を作っていこうと思っています。
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