湿疹も色々ですが、貨幣状湿疹と診断され、ステロイドも塗ったが、やめるとまたでてくるので中止したという例です。
1週間後に再診しましたが、かなり腫れと痒みがひいていました。
貨幣状湿疹は出たり引っ込んだりしますが、あきらかに腫れと痒みが減ったみたいです。
まず最初に腫れている場所をキチンと特定することは、とても重要な診断です。
体表面の温度を測ってみると極端に踵部分が低く、下腿全体は高いですが、腫れの強いところが特に高い訳ではありません。
触診すると腫れの範囲が浮かび上がってきますし、その深さもわかります。
貨幣状湿疹は扁桃や歯周病からも起こると言われていますが、下腿の血流障害によっても起こるはずです。
しかし、あきらかな血流障害があるとは思えません。
それ以外に右悸肋部の緊張も全体にひろがっていることから肝臓周囲の血管系の異常を認めました。
主に肝臓の門脈や肝静脈の右側に反応を認めました。
これらを調整すると一瞬で腫れもひいてきましたので間違いではないだろうということで経過観察しました。
二回目の診察の時は肝臓部に反応がなかったので良い方向に行っているんだろうと思います。
本人もあきらかに腫れと痒みが減ったし、触診上も範囲が5mmの半径になっていました。
このまま痒みが再発しなければ良いと思います。
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