基本的にアトピーの原因は?
「アトピー性皮膚炎の原因についてはまだ解明されていないこともありますが、皮膚のバリア機能が低下した乾燥状態に、アレルゲンの侵入(ダニ・ほこり・食べ物など)やストレスなどの多様な環境的要因が重なって起こると考えられています。
原因や症状には個人差があり、症状を悪化させる要因も人それぞれ異なるのがアトピー性皮膚炎の特徴です」
これが一般的な見解だろうと思います。しかし、皮膚のバリア機能が低下なんて、子供が考えても見ただけでわかることですよね。
これは皮膚の機能を調べてみればよくわかることです。皮膚は水分調整をしていますからね。
高齢者の殆どは皮膚のバリア機能は低下します。それでも全員がアトピーにはなりませんからね。
こういうところが見た目しか見てない。
つまりそこで考えを停止してしまう訳です。
ほとんど何もわかっていないと言っても過言ではありませんよね。
つまり学術的な話ばかりであって、全く個人を無視したような話が進められているわけです。
乾燥した状態が起こり皮膚のバリア機能が低下した状態が必ずしも悪い状態とは言い切れないと私は思っています。ほとんどの説明は外的要因ばかりで、内的な要因のことあまり考えられていない一方向からの見解ばかりでです。
内的な要因とは何でしょう?
その人の体質であったり、環境もあるのですが考え方も大きな要因です。
それらもすべて体に現れてきている反応で捉えることが出来ます。
あるアトピーの患者さんでは、感情である思いの反応が、左肩から首、顔面、側頭部の表面に表れていました。東洋医学では、思いは胃の反応ですが、問題が起こるのが肺なので、ここを見誤るとうまく調整できません。呼吸が狭められ、肺の機能が弱って皮膚を栄養することができません。しかし、それは胃の問題なので、肺は影響を受けている側です。
影響を受ける側と影響を及ぼす側では違いがあります。
ただそれがほとんどの方は右側にはあらわれず、左側にあらわれてくるということが教科書には載っていない反応です。左の肺に機能低下が起こると、心臓にも影響を与えながら血管の循環系にも影響与えます。
特に循環の中でもリンパ管系の炎症反応が各所に起こっているという状態が、アトピーの身体を観察した時の状態だと考えています。
胃の問題があると言いましたが、当然お腹にも異常な反応が出ています。そしてこれもまた右側ではなく左なのです。
これは必ずしもアトピーだけに限らず、いわゆる免疫疾患と呼ばれている疾患には、よくあらわれる問題点です。
ほとんどのアトピー患者さんに同じような身体の反応が出るので、このような作用機序というのはまず間違いないのではないかと私は考えています。
科学における作用機序と身体を観察した結果の作用機序というのは、違いがあって当たり前です。
どちらが正しいというわけではなく、どちらも良いところを取っていけばいいのではないかと思います。
ただアトピーが対症療法で良くなるとは誰も考えていませんからね。
これは皮膚科の先生でも同じだと思いますよ。
テレビで見た名医と呼ばれている先生は、ステロイドの種類を複雑に変えて対処していくと言う先生が紹介されていました。
でもね~。
これと同じことは、きっと他の医師は真似できないんですよね。
つまり感覚的な処方がかなりあって、科学的作用機序にだけ基づいているわけではないんです。
微妙なさじ加減が必要であり、それを科学することはほぼ不可能でしょう。
つまり同じにはならないということです。
そして、そういう臨床をやってきている人にとっては、経験を積んできた自信から来る言葉に重みがあります。患者さんを納得させる力は他の医師とは比較にならないと思います。
つまり、かなり心理的な要素が必要不可欠だということです。
それを科学することも当然不可能です。
そこが一番重要なのに、そこが一番抜けている。
これが科学の正体とも言えます。
それはAIの時代になっても全く同じなんじゃないかと思います。これをできるのは失敗を繰り返してきた人間だからこそできる芸当なんだろうと思います。
失敗し続けなければ寛容力は生まれない。
その寛容力こそ人と人がつながるコミュニケーションにとって一番重要なことなんだということだろうと思います。
私もそれを肝に銘じて今後の治療を組み立てていくつもりです。
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