自分の壁3

意識って長く内側に留まっていられないです。


なんでかな~。

よくわかりませんが、「あ~。あれもせなあかん、これもせなあかん」

と意識は忙しい。


そんな時、呼吸に意識を向けてみてください。

どんな呼吸でもかまいません。

吸って、吐いて

吐いて、吸って


きっと、生きる生命力を感じとることができます。

息を止めるとか・・・。

鼻から水を入れて呼吸できなくするとか・・・。

溺れてみるとか・・・。

嘘です。

そんなことしたら死ぬかも知れません。(笑)


でも、呼吸を止めると、空気が如何に大事なことかがもの凄くよくわかります。

自然に内に意識を留める簡単な方法です。

呼吸法が良いと言われますが、呼吸は死と直結しています。

病気になった時、自分への感覚が豊かになるのと同じように呼吸を意識すると意識はかなり内にとどまります。

頭にきたら深呼吸しなさい。

なんてのも同じですよね。


昔、ボクシングの亀田選手ってお父さんと一緒に暴言を吐いて、世間を騒がせてましたよね。

ある意味、目立つためのパフォーマンスだったと思うので、日本のボクシング界にとっては目新しいスタイルだったなと思います。

私は見ていて気持ちの良いもんじゃなかったです。

ちょっと嗚咽が走る感覚になりました。


でも実力はあったので、チャンピオンにもなりました。

亀田選手にとっては、ああいう意識の使い方をしていたら、もの凄く疲れただろうなと思います。

俺は、ここにいるんだ~認めてくれ~。

と必死に訴えていた気がします。

実力はあったんですから、もっと内に意識を秘めたら、目立たなかったかもわかりませんが、もっともっと上の選手になってんじゃないでしょうか?

もちろん、今のようにバラエティに出ることもなかったかもわかりませんが・・・。

選手としては惜しいなと思います。


自分の壁でも一番気づきにくいのは、意識です。

唾は、外に出すと汚いと思うのに意識って外に出てもあまり汚いとは思いません。

唾なら本人でも汚いと思うのに意識は、本人が一番気づきにくい。

亀田選手のように、あまり出過ぎると汚く見える気がしますが・・・。

不思議ですよね。

それほど、意識は外にあるのが当たり前なんですよね。


こんなところがこんなふうに動かないよ。

と治療中に教えてあげるのは、その人に意識を内側にしてみて下さいね。

と身体に訴えているんです。

その人の思考にではありません。その人の身体に訴える。


膝の痛い人に筋肉の緩む位置を教えてあげると緊張が殆どなくなります。

しかし、それは本人にとって辛い。

筋肉や関節が辛いんじゃないんですよ。

意識を向けているのが辛いんです。

ここを間違える治療家は多いと思います。


膝が悪いのではなく、外に向かって意識が強く働いているために、自分の身体の楽な位置を忘れてしまっているんですよね。

そうすると自然に身体が歪むんですよ。

姿勢だけでは意識の変化は見極められません。綺麗な姿勢に見えて、実は自分の身体に意識が全くないという場合もあります。ちょっと危ないパターンなんですがね。

決して形が良ければ意識が良いという訳ではないのです。


それに気づくと身体は激変します。

決してその位置を保つ必要はないんです。

その位置が楽な位置だったんだと気づけば良いだけです。

だから患者さんには、この位置を意識だけしてね。

と言います。

それだけ?

って思う人

難しい。

できないと思う人とわかれるみたいです。


ちょっとした変化で大きく違います。

治療って、それをわかってもらうことなんじゃないかと最近よく思います。

一時的に良くなっても、それをわかってもらえないと、良くなりません。

というかまた元の木阿弥になったりします。


身体に変化が起こりにくい人って、内側に意識をもってくるのが下手な人だなぁ~って思います。

単なるコツです。

難しく考えないことです。

サラッと行う。


力を使わず意識を使え!!


ついつい力を使ってしまいます。

それが人間の性なのかもわかりません。

御薗治療院

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