物の価値観

昔は、若い男性は、車に興味を持っている人が多かったのですが、今は車に興味を持つ人が少ないそうです。家に興味を持って良い家に住みたいと思う人も多かったと思いますが、そんな欲も以前より少なくなったのではないかと思います。


それは労働賃金があがらないから、と言う人もいます。それでも、以前より生活に必要なものが相対的に安くなりました。

衣料品は、もの凄く安くなりましたよね。食品も同じでしょう。賃金はあがってないかもわかりませんが、色んなものが安くなったのは事実です。  

昔、ちょっと良い服を買おうと思ったら10万ぐらいしていたものが、今は1万ぐらいで買えたりしますからね。物の流通も変わりました。情報の流れももの凄くはやくなりました。

インターネットも初期の頃の契約はとても高かったと思います。今は携帯での通信でも昔ほどの値段にはなってないですからね。 

単純に物価が安くなっただけではなく、情報が増えたことが人々の物の価値観を変えていったのかなと思います。


それは日本だけでなく、アメリカでも同じで、若い人が大きな車、大きな家を必要としない人が増えたそうです。大きな車を維持するには、部品だけでも沢山のお金がいります。小さい車で汎用車両なら、部品も安く手に入るので維持も楽です。

お金のあるなしにかかわらず、そういう選択をする人が確かに増えたように思います。


これはある意味進化です。

例えばキャンプをはじめたいと思ったとします。まずは道具を揃えなければなりません。

結構キャンプ道具って色々あって高価なものです。バーナーやランプ、テント等々を揃えると意外に高価です。しかし、キャンプのベテランは、専用のキャンプ道具ではない一般家庭にもある用品を代用したりします。

コンパクトな専用のバーナーは、一見キャンプに適していると思いがちですが、実際使ってみるとガス缶の形状の問題や、火力の問題、五徳の形の問題等々から、敬遠する人もいます。

通常のカセットコンロがベストだと言います。私もそう思います。コンビニでもガスを購入することができますからね。

山へ少人数で行くような場合を除いて、車でいくようなキャンプなら、一般家庭のものがベストですね。家族でいくような場合なら、尚更その方が利便性が高い。

あれなら3000円ぐらいで買えますからね。


経験を積んだり、経験を積んだ人の意見を聞くと、なぜその選択をしたのかがよくわかります。

テントでもそうです。高いテントの方が良いように思います。しかし、行く場所にもよりますが、1万円以内のテントでもメーカーによっては、かなり使い勝手の良いものがあります。

それより収納するコンテナボックスにこだわり、収納を効率良く考えれば、一般家庭で使っているものを、そのまま流用する方が安くキャンプをはじめられます。

準備は楽しくても後かたづけは大変ですからね。これも経験を積まないとわかりません。


そんな情報もネットを探すと見つけることができます。世の中が、ただ疲弊してきた訳ではなく、みんなが合理的になったんだなと思います。そういうやり方の方が満足でき、なおかつ楽しめるということを理解してきたのだと思います。

これは発展途上国にはない進化なんだと私は思っています。高価な物が良いという時代から、高価なものでなくても必要に応じて選択すれば、安価なものの方が優れていると見抜ける人が増えたんだと思います。

見る目が肥えたということでしょうね。

それはある意味、豊かになったということなんだと思います。


とても面白い現象だと思っています。

なかには不便を楽しみたいからキャンプに行くという人もいます。一つの事柄に関しても様々な価値観があります。それは私は嫌です。(笑)


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