お腹の痛み

以前膵炎をした経験があり、病院でも診てもらったけど、経過観察と言われて来院

そんなんでええんかな~とは思いましたが、今できることをやりました。


去年の終わりから口角ヘルペスがでて、そのあと、下痢でお腹の痛みが左側の痛み、普段から肩の痛みもあるが、背中から腰の痛みもある。

左側の背中から肩甲間部までカチカチ

痛みがあって当たり前でしょう。


どこまで痛みを止めることができるかが勝負ですが、真気は胸から左のお腹を通って、左足まで到達しています。もちろん左の腰から背中までも異常反応があります。結構範囲は広い。

でも全てが落ちている訳ではないので、まだ活路はあるのかなとは思います。

六経弁証の見方をすると陽明の反応がお腹にあります。見方を変えると違うものが見えてきますが、衛気の反応も前頚部から顔面部にあることから年末に風邪に罹患したことは間違いないでしょう。


営気の反応も胃にあり、膵臓の反応ではないようです。血管系にもでているのも営の作用からすると頷けます。これがお腹から胸を中心に反応を認めます。


営気とは、営は栄養の栄を意味し、人体に必要な基礎的な栄養分で、その気で構成される気を営気と言います。脈管中に存在し、外に出ることはないと言われています。血の流れによって全身を循環することで、栄養分を補給すると言うことです。営気が不足すると、全身に十分な栄養が行きわたらなくなり、血も動きが悪くなると言われています。

こういう定義があるというだけで、誰も見たことがない「気」ですから話しは半分に聞いたとしても、作用は確認できます。


これが口腔までつながっているので、ヘルペスは営気の作用が落ちることで起こった可能性はあります。真気の低下も同様の場所に異常がありますが、真気の範囲の方が大きいという状態です。


胸椎下部をもって左に回旋すると当然動きは悪いので、機能していないか、機能が落ちていることもよくわかります。

調整をすると、背中の圧痛も消え、肩の緊張も消えていきました。動きもよくなり、症状も改善していきました。

もちろん、これで治った訳ではありません。しかし、身体が少しでも楽にならないと、治る方向にはいかないと思います。できることをやりました。

きっと身体が少し冷えただけでも再発する可能性はある状態だと思います。


最後に上腹部の圧痛があるので、これも調整すると半減しました。

これで経過観察です。

真気が落ちると余計な痛みまで誘発します。このまま落ちついてくれると良いのですが・・・。

そう願うしかありません。


営気の作用は、精神にも影響すると書かれています。確かに胃腸症状と精神症状は無関係ではないでしょう。胃腸から精神に来ているのか、それとも精神から胃腸に来ているのか?

または、そのどちらもなのか?


その答えを見つける為にも身体の状態をできるだけ改善していくというのが治療家の努めかなとも思います。自覚症状は大事です。なぜなら、それは精神にも影響を与えるからです。

痛いのは不安ですよね。それは誰でも同じだと思います。


この後、再診しましたが、あれから落ちついたようです。

良かった!!

ヘルペスもなくなっていましたし、胃の反応はあったけど、やはり膵臓の反応は限定的でした。

膵炎が治るとか治らないとかいうより、今の状態をできるだけ分析し、いかに改善方向に向かわせ自分の力で安定させていくのか?

これが目標です。

できることとできないことがあります。しかし、最善は尽くせます。

御薗治療院

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