膝の痛みではなく、大腿後側から下腿後側が突っ張るような痛みがある。
という方って意外にいます。
反応を診てみても、仙骨から大腿部のリンパ系に反応があったりして腰や足が関係するのは間違いありません。
しかし、なにか違う。
面白いことに衛気の反応が尿管や膀胱にでていたり、子宮にでていたりすることがあります。
衛気は、子宮の内側にも反応が出ます。
当然皮膚の続きですから、衛気の守備範囲内です。
尿管も同じです。
腰痛の後、仙骨付近だけが重く残るという方にも効果的なことがありました。
ただの「気」ですが、種類を区分けし、解剖学的イメージを膨らませると意識が共鳴し、思わぬ痛みが楽になることがあります。
全く科学的ではありませんが、何度もそのような例を経験しています。
ある人の場合、そういう治療をしたということを告げないで、局所に触れることもなく痛みがとれてきたら、恥骨あたりに何かが動いたと訴えていました。
脳は確実に情報を受け取って、身体が反射を起こします。
私達がイメージを膨らませれば膨らませる程、身体は様々な反応をしてくれます。
そこが身体の面白いところであり、科学的には証明できにくい部分なのです。
私達の身体は、物質的なものだけではなく、「気」と呼ばれるエネルギーの作用を含んだ存在なんだなと思わずにはいられません。
もの凄く単純なことなんですが、筋肉を動かすのは誰?
それは何らかの命令が来ているから筋肉を動かす訳です。勝手に筋肉が緊張したり弛緩したりしたら、ホントの病気です。
なぜこのことに科学は、もっと焦点を当てないのか?
科学だけではありません。鍼灸という「気」を扱う人達の中でも注目されていないように思います。
不思議でたまりません。
考える。思考する。意識する。
それは一つのエネルギーです。そのエネルギーが筋肉を動かしている訳です。もちろん筋肉だけではありません。ホルモンも働くし、細胞一つ一つも動くはずです。
しかし、筋肉は目に見えて動きます。その動きを読みとるのが筋力検査法ですから、それをもっともっと研究の課題にしても良いのではないかと思います。
そして、意識的なものと無意識的なものがあります。無意識にアクセスし、それを意識的にする。
これこそが正に「気」の拡張だと思います。ジッと座っていたら(瞑想していたら)「気」が拡張するというのは迷信だろうなと思います。
もちろんジッと座り続けるのも能力です。なかなかできませんからね。コツがありますが、それだけでは「気」は拡張しません。
そう考えた方が辻褄が合うことが多いのに、なぜそこに焦点を当てないのか?
ホントに不思議でたまりません。
そういう提案を専門家の勉強会ではしています。
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