どれぐらいの刺激で身体は変化するのか?
これはずっと考え続けていることです。
鍼刺激もどれぐらい刺せば良いのか?
私は、殆ど当たる程度で刺激しますが、その刺激は、飛び上がるような痛い刺激ではありません。
「あれ」少しトゲが刺さったかな?
というぐらいの刺激です。
場所によっては、殆ど刺激はありません。
そんな刺激でも身体は変化します。
それぐらいの刺激で変化するのに、強い刺激が必要なのか?
というのはずっと疑問です。
もちろん、強い刺激で痛みを起こして変化させるという方法もあるのですが、大きく身体を変化させるには、刺激の強弱ではなく、もっと違う条件が必要なのではないかと思います。
そこで実験をしてみます。
TL(セロピーローカライゼーション)という技術があります。
肩でもどこでも良いのですが、緊張している部位を確認します。
その緊張と対応する(これは診断しなければなりません)部位を手で触れます。
押さえつけないで、軽く触れる程度です。
そうすると緊張のあった肩が緩んでしまうのです。
触れただけで緩む?
というのは疑問に思う人も多いと思いますが、実際に起こる反応です。
肩をあげると痛むという時にも関連する部位に手を当てると痛みなく肩を上げることができたりします。つまり、うまく行うと自覚症状も変わってしまいます。
当てた手を放すと、また痛みがでてきたりしますので、再現性もあります。
しかし、手を当ててもあまり緊張が緩まない時があります。
身体の反応としては、その緊張と無関係ではないはずなのに緩み方が弱い。
普通ならもう少し強く触れれば良いのでは?
と考えます。
つまり刺激が弱いのではないかと考える訳です。
それは間違いではないのですが、逆に力を緩め、手をかざすだけにしてみます。
そうすると緊張が緩んできたりします。
「うそ~」
って思うかもわかりませんが、事実そういう反応があります。
つまり刺激をしない刺激の方が緊張が緩むということがあるのです。
これは一体どういうことか?
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