怪我とイップス

数日間シリーズで筋肉の構造から運動の方向性、それによるイメージの作用を話してきました。

イメージが身体の動きを左右するエネルギーとなるということをご理解頂けた(?)のではないかと思います。

スポーツをしている人だけでなく、日常生活で痛みや症状が出るという方も違いはありません。


怪我の後遺症では、無意識に効率の悪い動きをしてしまいやすくなります。

時間がたって痛みがなくなると、効率の悪い動きをしていると気づかないので、疲れが早くでます。

これが怪我の後遺症です。痛みがとれるとかとれないという問題ではありません。


怪我の後遺症で膝が伸びないという方だったのですが、触診しても膝は治っています。腫れもないし、動きも遊びも大きな問題はありません。

しかし、確かに膝が伸びないし曲げることも困難です。

これでは、運動もキチンとできないだろうなと思います。


膝ではなく、肘に問題が強くでていました。

肘を動かしたり、圧痛を診てみると膝より強い反応があります。

また、その影響が肺や鼻腔と関連しています。

鼻腔の調整を行うと肘の強烈な圧痛が一瞬でなくなりました。これは、肘に「水」の流れの異常があり、それが鼻腔までつながっていた反応です。肘が腫れて「熱」をもっていたということでしょう。


手の動きが良くなると、それだけでも膝が伸びやすくなります。

怪我をした時、手をついたことも原因にあるかもわかりません。

怪我や長年の癖で動きを制御できなくなり、運動障害を起こしたりします。

イップスという症状は、精神的なものだと思われがちですが、こういうことの組み合わせでスイッチが入ってしまうみたいです。


人間の身体には無数のスイッチがあり、そのスイッチが入りっぱなしになることで、普段できるはずのことができなくなったりします。

スイッチですから、ちょっとしたきっかけでスイッチは入ります。

怪我だけではありません。

同じような動きを繰り返した時にもなります。

もし、そういう理由でイップスのような症状になっていたとしたら、それに気づかない限り治しようがないのです。


日常生活には支障はありませんが、スポーツをするとなると問題になります。

ただ、スイッチの入っている場所は、無症状で全く意識することはありません。だからやっかいなんだと思います。

症状があれば、そこを観察することで何らかの症状があるとわかりますが、無症状だと全身を調べてみないとわかりません。


それを見つけるのが筋力検査法やTL(セロピーローカライゼーション)です。

御薗治療院

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