立つ5

昨日の方法の注意点は、身体を直立にしたまま、僅かに倒れるようにすることです。

決して一生懸命倒れるのではありません。一生懸命倒れると必ず反発し疲れます。


なぜこのようなことをすると肩の緊張が楽になるのか?

実は肩の緊張だけではありません。お腹や腰も緩みます。


私達は常に片寄った生活をしています。

片寄っていない人はいません。

そして、その片寄りが、その人の個性です。

だから片寄りを治してはいけません。


しかし、片寄った状態が続くとどうしても、疲れがでてきます。それは片寄りが、より強くなるからです。

片足で100m走れば、両足で走った時より3倍は疲れると思います。

500m走ったら立っていられなくなるでしょう。

それと同じです。

右片足100m

左片足100m

と交互に500m

走ったら、右足で500m走るよりは疲れにくいでしょう。


片足で使おうとしているのは誰か?

これがとても大事なことなのです。そこに自分という自我の存在があります。

基本である立ち方を一瞬変えるだけです。

そして一瞬変えた姿勢から何を感じとるかを認識するだけです。

決して筋肉を鍛えるのではありません。


無意識の脳の働きを変えるという感じです。

だから強い力は入りません。反復も入りません。

動物である私達は、片寄りという個性がありながら常に動的でなくてはなりません。


しかし、考えや無意識は常に同じ方向に働こうとしてしまいます。片足でケンケンやってしまうのです。

スポーツをやっている選手は、こういう意識を持ちながら筋力トレーニングが必要でしょう。

筋力トレーニングを否定しているのではありません。どういう意識で筋力トレーニングを行うのかです。闇雲にガンガンやれば、必ずどこかが壊れます。

バランスを壊さない程度に疲れを感じさせないでできるだけ徐々に筋力をアップしていく。


普通の生活をする人にとっては、そんな筋力は全く必要ありません。だから不必要な筋肉を鍛える必要もありません。

病気をしているなら尚更です。

ガンガンやる筋力トレーニングは、逆に疲れを増して病状を悪くしてしまいます。


身体を倒した時どう感じるか?

それを認識することです。

御薗治療院

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