隣り合う関節という意味では、鎖骨と肋骨も隣り合う関節と言えます。
肋骨は、複数の力を受けて微妙に変形している場合があります。
それによって肩の痛みを起こしてる場合も少なくありません。
体調が悪くなると鎖骨がめり込んでくるような変化をします。鎖骨の下には腕頭動脈から分岐した太い血管が通っています。神経もリンパ管も当然通っていますので、鎖骨が後方に変位すると、これらを圧迫し、様々な症状を引き起こすきっかけになることが予測されます。
鎖骨が変位することで圧迫されているのか鎖骨周囲の軟部組織が、何らかの炎症を起こして腫れて圧迫しているからでしょう。鎖骨の後側に指先を入れると詰まった感じで指が入らない又は圧痛が強い。このような状態が鎖骨の後方変位です。
これによって神経や血管、リンパを圧迫し、肩の動きや緊張を伴う症状に変化しているということです。
隣り合う関節は、この場合単純ではありません。胸鎖関節と胸骨と第一肋骨の関節になると思いますが、第一肋骨も歪みのある位置があります。
それを探って軽く意識すると、肩甲胸郭関節の異常によって起こった肩関節挙上を改善させやすくなります。第一肋骨は胸椎1番と接合していますので、肩上部の緊張にも影響を与えます。
これらが背部の緊張や腰部の緊張、首の緊張にも影響を与えます。体幹から来る異常によって起こった肘や手首の異常も調整されると予測されます。思うことは刺激です。思わなければ動きません。
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